椿６ ページ20
＿＿＿
「何でこれバッグに入ってんだよ…」
「お腹すいたァー、血飲みたいよォー
ねェちょっとだけー」
「ぬいぐるみになってもうるさい…。
外見はかわいいのにー。」
この吸血鬼と喋っていてふと思い付いた。
「ねぇ、コイツ昨日から“椿”って言ってるでしょ？クロ、心当たりないの？｣
「こんな善良な猫の俺を襲う奴に心当たり？｣
「うん。アンタ吸血鬼だよね？｣
まぁ、猫は猫なんだけど。
はぁ、とため息をついて話を戻す。
「シンプルに考えて、椿が向こうのボスで、アンタのこと狙ってんじゃないの？
“椿”を止めないとまためんどくさそーなことにぃ……」
「そんな怖そうな奴と向き合えねーよ。
外国に逃げようぜ。」←
「あー、うん。
金が入り次第全て手続きしよう。」←
なんてくだらない会話をしていると、晴れていると言うのに雨が降ってきた。
天気雨かな？
気にせず歩くと少し前からコン…と、下駄の音が聞こえてきた。
すると周りが一気に白くなる。
「ヤバイ、吸血鬼フラグたったな。」←
「お前もそういうの分かるようになったか。
俺もそんな気がしてた」←
「ねぇ、君。
何か面白い話をしてよ。」
私達以外姿がないこの空間で、その声の主の声だけが響き渡る。
「最近で一番、面白かったことが聞きたいな。」
目の前に現れたのは、着物を着た和風男子だった。
そして、バッグから人形のアイツの声がした、
「ある日少女は黒猫ちゃんを拾いましたァー
でもそれは超強ーい吸血鬼だったのですー
力を得た少女はァムカつく手品師をブッ殺しましたァー
＿＿＿おしまい★」
ヤバイ……。私のめんどくせーセンサーがビンビン反応する…逃げたい…←
「あはっあははっあははははっははははっあはははははははっあはははっ
＿＿あー、面白くない。」
………。
「明らかにアンタ、可笑しいよね。頭。
私も精神科行こうとしてたんだけど一緒にどう？｣←
「え？僕これで通常運転だよ。」
この和風男子が私の中で『精神科が行き着けの店だろ系男子』に収穫した瞬間←
＿＿
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月永レオ - 面白いです!更新頑張ってください♪ (2018年4月15日 12時) (
レス) id: 939673e8ca (このIDを非表示/違反報告)
凛(プロフ) - 赤面クロちゃん、ぐうかわでした！www (2016年11月5日 13時) (レス) id: 2dce2a0e0c (このIDを非表示/違反報告)
マユ(プロフ) - お話は凄く面白いです。どんどんハイスピードで読んでしまう程。ただ、一点気になったのが、夢主ちゃんのイラストリンクが切れていらっしゃるようなのですが・・・。ご確認頂けたら幸いです。 (2016年10月26日 2時) (レス) id: 8269849f0f (このIDを非表示/違反報告)
loss - 面白かったんですが、作中の矢印は流石になくした方が良いと思います…。そこだけが残念で…。すいません。内容としては面白いと素直に思いましたのでコメントさせて頂きました。 (2016年9月26日 17時) (レス) id: 7b543e43b5 (このIDを非表示/違反報告)
クルル - …落ちジェジェに……できませんか。 (2016年9月6日 22時) (レス) id: cce1aafae9 (このIDを非表示/違反報告)
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