好きになっちゃいけない人。2

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亜「じゃあ行こ。｣



『は、はいっ！』



私は亜嵐くんと一緒に家を出る。



亜嵐くんと駅に向かう途中通行人の視線は亜嵐くんへと。



きっとそれほどまでに亜嵐くんには魅力がある。そういうことだろう。



頭が良くてスポーツ万能、イケメンで背が高くてお金持ちで、、、。



私とは天と地の差。



外は思った通りとても天気がいい。



だけど。



亜「、、、。｣



『、、、。』



2人に会話はない。



なにか話した方がいいんだろうけれど何を話せばいいのかが分からない。



『あ、、あの。』


私は勇気を出して亜嵐くんを呼んだ。



亜「、、、何？｣



『その、、、。』



亜「うん。｣



『どこ、、、行くんですか？』



そう。そもそも今日どこに行くのか亜嵐くんには聞かされていなかった。



駅に向かっていることからして電車に乗らなきゃ着かないような所だとはわかるけれど。



『あ、別にどこでもいいんですけど、、、。』



聞いてみたものの亜嵐くんからなにも反応はなくそう答える。



亜「、、、遊園地。｣



『、、、、え？』



亜「少し遠いけど。遊園地。｣



亜嵐くんはサラッとそういった。驚いた。



本当にカップルが行くような本当にデートみたいなところに行くんだ、って思ったから。



しばらく電車に揺られること1時間半。



お昼前に遊園地に到着した。



祝日ということもあり遊園地は家族連れや学生で賑わっていた。



すごく混んでいるけれど亜嵐くんと遊園地にこれるなんて夢のようだと思いそれも思い出として楽しむことにした。



『どれから乗りますか？』


亜「、、どれでも。｣



『えっと、、、じゃあ、、。』


そう言って辺りを見回すと観覧車が空いている。



『観覧車がいい、、、ですっ！』



そうは言ったもののやはり観覧車が1番最初なんておかしいだろうか。



やっぱり最後に乗るべきだろうか。



亜「ん。いいよ。｣

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