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『っ』


そう言うと涼太くんの顔から笑みが消えた。



涼「白濱は、あいつは俺の知る限り女の子は大切にしないと思う。」



『、、、。』



涼「それはAも分かってるんじゃない?」



『、、、。』



わかってる。わかってるわかってる。



そんなこと涼太くんに言われる前からずっと。



好きだって思う前からずっと。



でも。でも。



すきになってしまったら、、、どうすればいいの?



涼「俺、Aには傷ついて欲しくない。」


そう言うと私に近づいてくる涼太くん。


俯いていた顔を上げると。



『涼太、、、くん?』



涼太くんの顔は私の目の前まで来ていた。



思わずさっきの亜嵐くんとのキスを思い出してしまった。



『えっと、、涼太、、、くん、、。』


涼「俺とは出来ない?」



『っ、!』


涼「キス。」


涼太くんの発言に思わず動きが止まってしまう。



徐々に近づく私と涼太くんの距離。



涼太くんの手が私の頬を触る。



そして。



『ごめっ、、、。』



あと数センチで重なりそうな唇。だけど私は瞬間的に避けていた。



どうして。キスが出来ない。なんで?



その答えはもちろん、



亜嵐くんのことが好きだから、、、。



涼太くんは小さくそしてとても悲しそうに笑った。



涼「Aは正直だね。怖がらせてごめん。」



『っちが、、、、っ』



涼「じゃあなんか話そっか。」



『涼太くん、、。』


涼太くんはそう明るく言って話題を変えた。


その間も私の心のもやもやは晴れることはなかった。








涼太 side



Aの好きな人はまさかの相手だった。


白濱亜嵐。



涼「はぁ、、、。」



帰り道俺は何度もため息を零す。



キッチンでのあのキスシーンは衝撃、、、というか結構キツかった。


そして、もうひとつ気づいたこと。



涼「白濱が、、、ライバル、、、か。」



白濱俺と同じ気持ちだということに。



家を出てすぐ俺は白濱に会った。



どうやら俺が帰るまで家にいたくなかったようだった。



涼「お邪魔しました。もう帰れば?Aは家にいるよ。」



亜「、、、。」



白濱は何も言わなかった。だけど。


亜「お前さ、」


涼「ん?」


亜「お前はAのこと本気なの?」



その言葉に驚いた。白濱には本気とか本気じゃないとかそもそもそんな思考があるとは思っていなかったから。


涼「本気だよ。」



そう言うと白濱は少しだけ無言に。そして。



亜「俺も、本気だよ。」

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さのひな。(プロフ) - wanaさん» これから亜嵐くんが積極的になります!お楽しみにしててください!! (2018年8月2日 19時) (レス) id: 1d540c02f4 (このIDを非表示/違反報告)
wana - ひき止めちゃう(。>д<) 両思いなのに離れてしまうのか(>_<)さぁどうなる?どうなる?! (2018年8月1日 20時) (レス) id: 6b71f40621 (このIDを非表示/違反報告)
さのひな。(プロフ) - wanaさん» これから行動起こしていくと思います!!期待していてください!あのGENE犬グッズ欲しいです!!早く商品化して欲しい!!プリレジェも欲しいなぁ〜笑 (2018年8月1日 13時) (レス) id: 1d540c02f4 (このIDを非表示/違反報告)
wana - 切ないですね(。>д<)亜嵐ちゃんどうする(>_<) UEOキャッチャーでGENE高のgene犬ぬいぐるみが(^_^)vでも普通に販売していただきたいですな。プリジェレグッズもonlineで (2018年7月31日 21時) (レス) id: 6b71f40621 (このIDを非表示/違反報告)
さのひな。(プロフ) - かたつむりさん» ありがとうございます!隼くん好きなんですか!私の目標は全メンバーとの小説を書くことなのでいつか隼もかけたらいいなーって思います!これからも更新楽しみにしていてください! (2018年7月31日 21時) (レス) id: 1d540c02f4 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:さのひな。 | 作成日時:2018年7月17日 14時

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