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涼太くんが帰った後、私は夕飯の準備。



今日1日ですごく疲れた気がする。



今日の夕飯は肉じゃが。だけど私は食べる気が起こらない。


『はぁ、、、。』


涼太くんのキスを拒んでしまった。



それがいけないことくらい分かっていた。



私は涼太くんを好きにならなくちゃいけないから。



だけど出来なかった。



やっぱり私は亜嵐くんのことが好きだから。



すると亜嵐くんがリビングへ入ってきた。



ちょうど夕飯が作り終わりダイニングテーブルに料理を並べているところだった。


『あの、、、出来ました、、、。』



亜「、、、。」



私がそう言っても亜嵐くんは無言だった。



こんな空気耐えられない。この場を去ろうとする。



だけど。


『亜嵐くん、、、。』



亜嵐くんには1度も聞いたことがないと思った。


涼太くんとの婚約を考えるのは聞いてからでも遅くない、そう思った。


最後くらい。聞かせて欲しい。



もちろん答えなんか100も承知だ。


だけど本人から直接言われれば私も前に進めるかもしれない。


亜嵐くんは一見冷たいように見えてとても優しい。



"A"ってたまに呼んでくれるその声が大好きで。



一緒に暮らしたからこそ分かる亜嵐くんの優しさ。


亜嵐くんの心の中に、少しでも私はいたのだろうか。



『あ、、、の。亜嵐くん。』


亜嵐くんに言いたいことがあるのに喉の奥で止まってしまう。



私は自分の手を握る力を強める。


『私のこと、、、。どう思っていますか?』


これまでにないくらいバクバクしている心臓。


緊張で声は震えているし、言ってしまったもののどうしたらいいのか分からない。



だけど私は聞かなくてはいけなかった。



亜「、、、別に答える必要なんかないでしょ。」



『、、、そう、、ですか、、。』



亜嵐くんは答えてくれなかった。



答える必要なんかないと言った。




『、、、すみ、、、ません。』



私はそのまま自分の部屋に戻った。




その日は涙が止まらなかった。

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さのひな。(プロフ) - wanaさん» これから亜嵐くんが積極的になります!お楽しみにしててください!! (2018年8月2日 19時) (レス) id: 1d540c02f4 (このIDを非表示/違反報告)
wana - ひき止めちゃう(。>д<) 両思いなのに離れてしまうのか(>_<)さぁどうなる?どうなる?! (2018年8月1日 20時) (レス) id: 6b71f40621 (このIDを非表示/違反報告)
さのひな。(プロフ) - wanaさん» これから行動起こしていくと思います!!期待していてください!あのGENE犬グッズ欲しいです!!早く商品化して欲しい!!プリレジェも欲しいなぁ〜笑 (2018年8月1日 13時) (レス) id: 1d540c02f4 (このIDを非表示/違反報告)
wana - 切ないですね(。>д<)亜嵐ちゃんどうする(>_<) UEOキャッチャーでGENE高のgene犬ぬいぐるみが(^_^)vでも普通に販売していただきたいですな。プリジェレグッズもonlineで (2018年7月31日 21時) (レス) id: 6b71f40621 (このIDを非表示/違反報告)
さのひな。(プロフ) - かたつむりさん» ありがとうございます!隼くん好きなんですか!私の目標は全メンバーとの小説を書くことなのでいつか隼もかけたらいいなーって思います!これからも更新楽しみにしていてください! (2018年7月31日 21時) (レス) id: 1d540c02f4 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:さのひな。 | 作成日時:2018年7月17日 14時

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