好きになっちゃいけない人。2

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『え、、、？』



それだけ言うと夕飯を食べ始める亜嵐くん。



亜嵐くんの部屋に？どうして？



今私は頭の中がこんがらがってて大変なのにどうしてそんなこと言うの？



私は亜嵐くんに何も返事をせず部屋に戻った。







数時間後。



私はお風呂に入り、宿題も終わったので亜嵐くんの部屋に行くことにした。



コンコンッ




ノックをすると部屋の扉が開いた。




『あの、、、。』




亜「入って。｣



亜嵐くんに言われるがまま部屋に入る。




最近また亜嵐くんの女遊びが激しくなった。



それは今日家に来ていた女の人が何よりの証拠。



それを見る度に、身体の関係をしているのを知るたびに張り裂けそうなくらい苦しくなる胸。



『失礼します、、、。』



亜「ここ。座って。｣



私は亜嵐くんに促されソファへと座る。



相変わらず亜嵐くんの部屋はとっても広くてオシャレで。



『あの、、、話しがあるんですよ、、、ね？』



そう言うと無言で私の隣へと座る亜嵐くん。



「片寄と婚約すること決定したの？｣



『っえ、、、、？』



亜「俺のこと、好きなんじゃなかったっけ？｣



『、、、、っ。』



本当にずるい人。



好き。大好き。



だけど自分の気持ちだけで恋愛出来るほど世の中甘くない。



涼太くんとの婚約は秀次さん自身も望んでいること。



もし断ってしまったら両家にヒビが入ってしまう可能性だってある。



私はただの使用人。自分勝手なことは出来ない。



『っ私は、、、。』



亜「うん。｣



今、亜嵐くんの心の中に少しでも私はいますか？



いや、きっといない。



それは今だけじゃなくこれからも。



きっとそれは変わることは無い。



私の心の中は亜嵐くんでいっぱいなのに。



恋がこんなに苦しいなんて思ってもみなかった。



してしまった相手が悪いのだけれど。



『そう、、ですね。』


私は小さく笑う。



『私は涼太くんとお付き合いをすると思います。彼、とても優しくていい人なので。』



亜「、、、。｣



『それに、、、。』



亜「もう一回だけ聞く。｣


『っ！』


亜嵐くんは私の言葉を遮ったかと思うとグッと距離を縮めてきた。



亜「あいつの事が好きなの？Aは。｣






もしも、、、亜嵐くんのことが好きだと言ったら。









＿＿＿あなたはなんて答えてくれますか？

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