好きになっちゃいけない人。2

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涼《今週の週末どこか出掛けない？》



『はぁ、、、。』



涼太君からのメールにため息を零す。



すごく優しくてカッコよくて、そして。




『好き、、、。』



、、、になりたい人。



亜嵐くんとはあの日亜嵐くんの部屋に行った以来必要な事しか話をしていない。




結局涼太くんのことに完璧に答えられなかった私に対して亜嵐くんはそのまま部屋を出ていってしまった。



《大丈夫だよ！何時にどこに行けばいいかな？》



私はそう涼太くんに返信する。



2人で出かけることはきっといわゆるデートというものなのだろう。



普通ならドキドキしたり楽しいはずなのに。



そんな感情になるはずが私には分からなかった。



しばらくすると返信が来た。



涼《ショッピングした後にAの家に行きたいな。》




『、、、、え？』



私の家ってつまりは、、、亜嵐くんのお家。



どうしよう。



週末は亜嵐くん家にいるのだろうか。



《私の家って亜嵐くんの家になるけどいいの？》



そう返信した。



すると。



涼《そっか。そうだよね！確かに白濱のお家だね。でもAの部屋もあるんでしょ？だったら平気じゃない？》



、、、、どうしよう。



涼太くんの返信に戸惑う私。


何故そこまで私の、、、いや、亜嵐くんの家にこだわるのだろうか。



でもそこまで言われて断るのも癪だと思い、



《分かった！私の部屋ね！じゃあ何時に集合すればいい？》



そう送ると1時に駅前に来るようにと言われた。



週末、亜嵐くんがどこかに出かけてくれることを私は心の中で深く願った。






日曜日。



今日は涼太くんとのデート、、、というか涼太くんが家に来る。



茶菓子とか用意した方がいいのだろうか。



結局来ることが決まった日から今日まで亜嵐くんに涼太くんがうちに来ることを伝えることができなかった。



涼「A！｣



『あ、ごめんね？待った？』



涼「俺も今来たところだから平気だよ？じゃあ行こうか。｣



そう言って駅から歩き始める。



涼「どこか寄りたい所とかある？｣


『あ、今家にお菓子とか何も無いから買っていきたいな。』



涼「あ、なら俺が。この辺りにオススメの和菓子屋さんがあるんだ。｣



『え！悪いから私が買うよ！』



涼「平気。今日は俺がAの家にお邪魔するんだから。ね？｣



そう言って駅の近くの和菓子屋さんへと行った。

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