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その日の夜。
夕飯を作ろうと部屋から出ようとした時。
『っあ。』
亜嵐くんがちょうど部屋の前にいて立ち止まる。
『あ、、あの、、夕飯、、、。』
亜「いいよ。今日は寝てな。」
『、、、、。』
そう言って私のことを見下ろす亜嵐くん。
私は裕太から聞いたことを思い出し、私の為なのかどうなのかは分からないが3年生を殴りに言ってくれたことのお礼を言おうと思った。
だけど。
亜「もう、、、平気なの?」
『っえ?』
亜「もう思い出したりとかしない?」
亜嵐くんは心配そうな表情でこちらを見る。
亜「この間みたいなことはしないから、、、。」
『っ』
亜「もしも怖くて寝れなかったりしたら俺の部屋来てもいいから。」
それだけ言うと、亜嵐くんは自分の部屋に戻った。
『失礼、、、します。』
今、私は亜嵐くんの部屋に来た。
亜嵐くんが私に何もしないことは絶対に分かっていた。
この優しさが私への好意から来ていないことは分かっているが少し期待してしまっている自分がいる。
そんな自分に嫌気がさす。
そして亜嵐くんの部屋に行ってしまう私の行動にもびっくりする。
部屋に行くと何も言わずに私を出迎えてくれた。
ドアの前で立ち尽くす私を見て亜嵐くんは
亜「こっちおいで。」
ベッドに来るように言った。
あの倉庫でされたことを思い出さないことは無い。
1人になるとふとあのことを思い出してしまうし、震えてしまう。
だけど亜嵐くんといるとその不安も無くなっていく。
私はそっとベッドの上に座る。
『っ』
すると亜嵐くんがそっと私の肩を引き寄せた。
心臓がバクバクする。
やっぱり私は亜嵐くんが好きなんだと思い知る。
そのままギュッと抱きしめられる。
『亜嵐く、、、』
亜「なに?」
こんなに優しさを感じるのに亜嵐くんから出る言葉は冷たくて素っ気ない態度だった。
『ありがとうございます』
私が言ったのはその一言だけ。
その一言で十分だと思ったから。
亜嵐くんはすごく優しい人。
だけどこの思いは届かない。
亜「眠れそう?」
『、、、はい。』
亜「おやすみ。」
私が頷いた瞬間そっと体を離し
『っ』
触れるだけのやさしいキス。
幸せだった。
そのままベッドに体を預け私と亜嵐くんは一緒に寝た。
眠りについた時亜嵐くんが私に何か呟いた気がしたけれど意識が遠のいて夢の中へ入っていった。
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さのひな。(プロフ) - wanaさん» これから亜嵐くんが積極的になります!お楽しみにしててください!! (2018年8月2日 19時) (レス) id: 1d540c02f4 (このIDを非表示/違反報告)
wana - ひき止めちゃう(。>д<) 両思いなのに離れてしまうのか(>_<)さぁどうなる?どうなる?! (2018年8月1日 20時) (レス) id: 6b71f40621 (このIDを非表示/違反報告)
さのひな。(プロフ) - wanaさん» これから行動起こしていくと思います!!期待していてください!あのGENE犬グッズ欲しいです!!早く商品化して欲しい!!プリレジェも欲しいなぁ〜笑 (2018年8月1日 13時) (レス) id: 1d540c02f4 (このIDを非表示/違反報告)
wana - 切ないですね(。>д<)亜嵐ちゃんどうする(>_<) UEOキャッチャーでGENE高のgene犬ぬいぐるみが(^_^)vでも普通に販売していただきたいですな。プリジェレグッズもonlineで (2018年7月31日 21時) (レス) id: 6b71f40621 (このIDを非表示/違反報告)
さのひな。(プロフ) - かたつむりさん» ありがとうございます!隼くん好きなんですか!私の目標は全メンバーとの小説を書くことなのでいつか隼もかけたらいいなーって思います!これからも更新楽しみにしていてください! (2018年7月31日 21時) (レス) id: 1d540c02f4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:さのひな。 | 作成日時:2018年7月17日 14時