好きになっちゃいけない人。2

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『あっ、、、ふっ、、、ぅ、、』



頭がクラクラふわふわ。



もう抵抗する力も残っていない。



まるでキスで正気を取られたような。



『っ、、、！』



亜嵐くんの手が私の胸に伸びる。



私は咄嗟に亜嵐くんの手首を握り首を振る。



だって。こんなこと、、、。


だけど亜嵐くんはやめてはくれなかった。



『ダメっ、、、、亜嵐くんっ、、、！』



私は亜嵐くんの肩を押し抵抗する。



好きな人とならいつかは、、、なんて思っている。



だけど相手は自分のことをなんとも思っていない。



こんな辛いのなら身体の関係なんてしたくない。



亜「今、、、やめてっていった？｣



亜嵐くんは私を見下げるような形でそう問いた。



私は小さく頷く。



亜「誰に口利きいてんの？｣



亜嵐くんはふっと笑ってそう言った。



『、、、、。』



亜「あんた自分の立場、、、わかってる？｣


そう言いながら私のワイシャツのボタンを外していく。


下着が露になる。


『っ』



私は咄嗟に自分の手で隠そうとした。



でも亜嵐くんは私の両手首を掴みベッドに押し付ける。


亜「あんたは俺んちの使用人。俺がやめろって言ったら辞めさせること出来るんだよ？



、、、住む家また無くなるよ？』



『っ』



亜「少しくらい付き合えよ。｣



そう言われたら。


抵抗なんかできないじゃないか。



私は。私は。


この家で雇ってもらってる"使用人"。


『っはい、、、。』


私に断る権利なんかない。


"主人"と"使用人"。


亜「そう。それでいいの。｣



『っぅ、、んっ、、、』



亜嵐くんは小さく笑うとまたキスを繰り返し、



そして。



『いやっ、、、あっ、、、。』



下着を外された。



そしてそこに広がる刺激に頭の中はぐちゃぐちゃ。



亜嵐くんはあんなに冷たい言い方なのにひとつひとつの行動がすごく優しくて。


それに涙が出そうになる。



あんなに酷いことを言っているのにどうしてこんなにあったかいのだろうか。



亜嵐くんの手は徐々に下へと。



『っぅ、、んっ、、、いやっ、、。』


私はシーツをぎゅっと握る。



私の目からはポロポロと涙が。


『っえ、、、？』


すると亜嵐くんは身体を離し私の涙をそっと拭う。



そして黙って私を見下ろす。



涙はとどまることを知らずどんどんあふれる。



涙を流すたびに歪む亜嵐くんの顔。


亜「、、、A。｣


そう私の名前を呼ぶと苦しそうな顔をしたまま部屋を出ていった。

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