好きになっちゃいけない人。2

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心臓がうるさい。


どうかこの心臓の音が亜嵐くんに届きませんように。


私はどうしていいか分からず足が動かない。


すると。



『、、、んっ！』



亜嵐くんの顔が急に近づいたかと思うと、驚く間もなく唇を奪われる。



『、、、んっ、、、ふ、、。』



亜嵐くんからのキスは激しいのに甘くて。



そしてとても強引。


足の先まで痺れるようなキスに私の身体はふらふら。


『ふっ、、、、あらんく、、、っ、、。』



亜「黙って。｣



どうしてこんなことするの？


私のことどうでもいいって学校で言っていたのに。



他にいっぱい女の子いるのに。



私なんかにしたって意味無いのに。


ただの暇つぶしかもしれない。



『やだっ、、、！』


でも。こんなこと辞めなくては。




私が諦めきれなくなる。



私は亜嵐くんの腕を強引に離す。



亜「なに？拒む気？｣



『っ』



私の唇をツーっと指でなぞる。



だめ。惑わされては。



亜嵐くんの世界に入っちゃ抜け出せない。



『そういうことはっ、、、』



"そういうことは好きな人とするものだ"そう言おうとしている自分がいるのに震えて言えない。



だけど亜嵐くんはやめてくれなかった。



そのまままた私に近づきキスを繰り返す。



『やっ、、、、んっ、、、。』



甘くて激しいキスを何度も何度も。



身体全部が溶かされているようで足に力が入らない。


ガクッと倒れそうになる足。



『っえ、、、、！』



するとそのままお姫様抱っこをされて



『、、、、わっ！』


強引に亜嵐くんのベッドに押し倒される。



前みたいな光景。



だけどあの時はキスだけだった。



結局はしなかった。



そういう対象に見られていないと思っているし私なんかよりもっと素敵な人は沢山いる。



そう思っていたのに。



『っえ、、、、？』



私の上にまたがる亜嵐くん。



私の頭は混乱する。



『んっ、、、、ん、』



何度も何度も角度を変えて私の口内をおかしていく。



私は黙って受け入れることしかできなかった。



どこで終わるのか分からないキスはどんどんはげしく。



『ひゃっ、、、、！』



亜嵐くんの指が私の首筋を撫でた。



思わず背ける身体。



けれど亜嵐くんは私の身体を無理矢理自分の方向けまたキスを繰り返す。



なんで。どうして。



こんなことをする亜嵐くんが分からない。


私のことすきなんかじゃないのに、、、、。

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