恋に落ちるこの瞬間 ２ 【Y.K】

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「おはよ、A！ちょっと岸くん借りる！机にメロンソーダあるよ」


翌日、学校に着くなりじんくんが優太を廊下に呼び出した。

わたしがいたら話せないことなのだろう。
大体察しはついた。


じんくんの机の上にはメロンソーダ。

と、メモが置いてあった。



” 昨日はごめん！”



別にLINEでもいいのにわざわざメモ書いてくるところがじんくんらしくて温かい気持ちになった。


そろそろメロンソーダ飽きてきたな。
元々そんなに好きではないしな。



「ただいま！ちゃんと話したから！後は岸くん次第」


メロンソーダを飲んでいたら、話は終わったらしいじんくんが帰ってきた。

優太次第ってどういう意味だろう？


「とにかく！眠り姫はガチでいくから！期待しててお姫様」

『ガチの眠り姫ってなに・・』

「いいからいいから！ほら、愛しの岸くんが寂しそうにしてるぞ！」


優太は自分の席からわたし達をみていて、目が合うと手招きされた。




『なにー？』

「文化祭頑張ろうな」

『優太は見てるだけじゃん！やだよ演技なんてできないし・・笑わないでね』

「笑うわけねーだろ！！ドレス着て、絶対、可愛い、し・・」


なんだなんだ

そんなに照れて言われたらこっちも恥ずかしい。


『どうしたの優太・・変だよ』

「うっせ！！！とにかく頑張るんだよ！座れよ！席！！！」

『いや座ったところで隣だけどね』


なんか変だぞ岸優太。



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