５３話 ページ10
飛雄side
自分の誕生日に自分から誘うなんて図々しいと思ったけど
誕生日だからこそ俺の好きなようにしたかった
早く会いたいし大学まで迎えに行くことにしたけどAには言ってない
"迎えに行く"と言うと絶対に遠慮する
俺には縁のなかった大学
自分と同じくらいの歳の人達が出入りしていて
みんなここで勉強をしているのかと思うと
勉強が苦手だった俺には
門の前に立っているだけで
場違いな感じがしてしまい
思わず眉間にシワが寄ってしまう
「影山？」
突然名前を呼ばれて相手の顔を見るが
誰だろう…
「いやっ 俺だよ俺」
だから誰だよ…
「森然のキャプテンだった小鹿野だよっ 一緒に合宿しただろ」
あっ ブロッコリー１号…
「あっ ども」
もう５年以上前のことだし正直顔は覚えてなかったけど特徴的な髪型で思い出した
「こんなとこで何してんの?」
「人を待ってて」
「ここの大学のヤツ?」
「はい」
「俺は彼女待ち ここの大学でさ」
となぜか優越感に浸ったような小鹿野さんと話をしながら待っていると
「あっ 彼女きた」
と言う小鹿野さんの視線の先を見ると
こっちに駆け寄って来る女子の後ろにAがいた
Aに気を取られていると
「影山選手ですかっ!?」
と凄い勢いでその女子に話しかけられた
「ハイ…」
「大樹 知り合いってホントだったんだ〜!」
「信じてなかったのかよ」
「握手してくださ〜い!」
「ハイ…」
と言って握手したものの
試合じゃない日に女子と握手をしているところをAに見られたくなかった
握手が終わるとすかさず
「Aっ」
と呼ぶと
小鹿野さんと彼女さんが
「「えっ」」
と驚いた
「Aの・・・って影山選手?」
と聞かれたAは慌てて
「華 ゴメン! また今度話すね」
とちょっと急ぎ足でその場を後にした
「迎えに来たの迷惑だったか?」
「ううん 大丈夫だよ ありがとう」
さっきのAの反応から
友達にも俺との関係を言ってなかったみたいだ
俺の知らないところでもAに気を使わせているんだなと実感したし
友達で居たいと言った理由も分かった気がした
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りんご(プロフ) - 完結おめでとうございます!本当にステキな作品で、更新を楽しみにしていました！しばらくロスになりそうです…。次の作品を楽しみにしています (2020年12月23日 8時) (
レス) id: 1472a6f8a0 (このIDを非表示/違反報告)
さしゃ(プロフ) - めっっっちゃ面白いです！ 更新待ってます。 (2020年12月19日 15時) (レス) id: bbde3145a2 (このIDを非表示/違反報告)
オタク - もうすごくｳｯﾎｳｯﾎ読ませていただいております!!更新頑張ってください！ (2020年11月13日 13時) (レス) id: 069b2b7513 (このIDを非表示/違反報告)
リンゴ味のブドウ - 続編移行おめでとうございます！ずっと読ませていただいてます！！大好きです！これからも頑張ってください！応援してますｯｯｯﾂ!! (2020年9月8日 15時) (レス) id: 8dfd0cadf9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ローミー | 作成日時：2020年9月3日 22時
