シークレットラブ 【Mizuki.I】

◇18 Ryo ページ18

涼「なんかAちゃん怒ってた？」

ミホ「怒ってたね〜」





瑞稀を連れ去ったAちゃんはいつもとは違う怒り方だった。
いつもの、
寝癖がたってる瑞稀に対して、
弁当を忘れた瑞稀に対して、
教科書を忘れた瑞稀に対して、
の怒り方じゃなかった。









首筋に貼ってあった絆創膏を見ればなんとなく理由は分かるけど。







ようやくだなー。ぶっちゃけ、「おめでとう」って井上気持ちよりも「やっとかよ！」っていう気持ちの方が大きかったかもしれない。





瑞稀は四六時中Aちゃんと一緒に行動してたわけじゃないけど、ずっとAちゃんのことを目で追ってた、ってのはわかる。






7割型優しい目で見てたけど、Aちゃんが男子と話してる時の目はマジ怖かった。帝王。

浮所と話してる時の目なんて、人でも殺せんじゃね？レベル。






Aちゃんこれから大変だろうなー。









ユキ「橋本くんってAのこと下の名前で呼ぶよね」

涼「あー気にしてなかったけど確かに。いつも瑞稀に話聞いてるから他人だとは思えないんだよな〜」

ミホ「ほかの男子がAのこと下の名前で呼んでたら、それだけで井上くんぶち切れそう〜」






否定は出来ない。




もしも、いや絶対ないけど、もしも、
Aちゃんが浮気でもしたら、Aちゃんのこと縛り上げんじゃね？あー、怖い怖い。

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