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「やだ、合コンなんて行きたくない」
瑞稀「また誘われたの?」
「そうだよ!まただよ!」
瑞稀「キレんなって」
「キレるでしょ!高校生が合コンとかませてんのよ!」
学校からの帰り道。
行きも帰りも幼馴染の瑞稀と一緒。
合コンなんて行っても意味ない。
何度も合コンに言ったことはあるけど、
私は小さい頃からずっと瑞稀が好きだし、
合コン行っていくらカッコイイ人がいても
瑞稀と比べてしまう。
付き合ってないのに、有り得ない。
「瑞稀は?誘われないの?合コン」
瑞稀「あー、こないだ誘われた」
「行った?」
瑞稀「行くわけねーじゃん」
そう答えた瑞稀に安心してしまう。
ほんとに私は何様だっつの。
ピコンっ、と聞きなれた音が私のリュックから鳴る。
LINEだ。
携帯を取り出して画面を付けると『今週の木曜、南高校と合コンどう?』というメッセージが来ていた。
『合コン行って新しい恋見つけようよ〜、合コン行くか井上くんに告白するか井上くんに告白されるか!3択!選べ!』
新しくメッセージが届いて慌てて画面を消す。
瑞稀に見られたら今この場所で舌噛んで死ぬ。
そのレベル。
この関係を壊したくない。
瑞稀「誰から?なんて?」
「ミホから。今週の木曜合コンどう?だって」
瑞稀「行くの?」
「んー、どうしようかな。行きたくないけど」
瑞稀「…じゃあさ」
瑞稀はいきなり足を止めた。
瑞稀「付き合ってるふり、する?」
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作者名:ski | 作成日時:2019年7月20日 9時