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『お家入ろっか』




俺の手を握って家に入り、ソファーに2人並んで座る。


「さくま…ごめん、」

『ん?なにが?』

「いや、…その、こんな時間に来てもらっちゃって」

『いいのいいの、俺もあべちゃんに会いたかったから。むしろ嬉しかったよ』





佐久間はどこまでも優しい人だ。


きっと俺が落ち込んで感傷的になっていることもわかっているだろうけど、無理に話を聞き出すこともなく、優しく俺の手を握ってくれる。




だから、今日は少しその優しすぎる優しさに甘えてみようと思う。




「さくま…、あのね」

『うん?』

「…ぎゅって…してほし、い」



自分で言いながらちょっと恥ずかしくて、尻すぼみになりながらそう言ってみれば、
佐久間は少しだけ目を見開いて、それからすぐに満面の笑みで両手を広げてくれた。



『ん、…おいで』




ぽふっとその体に収まればすぐに背中に腕が回ってきて、優しく、でも隙間なく俺を包み込む。


俺も佐久間の背中に手を回して、ぎゅうっと強く抱き締めた。




首元から香る佐久間の匂いが心地良い。





「さくまぁ…」


『なぁに?』


「……ちゅー」


『…今日は甘えたさんなんだね?』


「…うるさい」


『はいはい、お姫様』




佐久間は腕を緩めて俺と顔を向かい合わせ、触れるだけのキスを落とした。



キスされる寸前の艶っぽい表情や、
伏せられた長いまつ毛に不意にドキっとしてしまう






久しぶりの佐久間に胸がキュッとなる感覚がして、肩に顔を埋めてその体をもう一度きつく抱き締めれば、

くるしいーくすぐったいー、なんて佐久間が変な声で言うから、思わず笑みが溢れる。

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momo(プロフ) - ありがとございます。最高です! (2021年5月12日 19時) (レス) id: 2cdc36b657 (このIDを非表示/違反報告)
よみ(プロフ) - momoさん» momo様 コメントありがとうございます。嬉しい限りです(;_;)素晴らしい設定ですね…!ぜひ書かせていただきます!完成までしばらくお待ちくださいm(_ _)m (2021年5月7日 20時) (レス) id: 8c4bf891de (このIDを非表示/違反報告)
momo(プロフ) - 突然失礼します!お話とても好きで更新楽しみです!リクエストなんですが個人差のお話の二人の設定で、佐久間くんが嫉妬してあべくんを襲おうとするけど結局さくまくんが襲われるお話が見たいです。どうかご検討ください! (2021年5月7日 16時) (レス) id: 2cdc36b657 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:よみ | 作成日時:2021年5月4日 0時

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