" Atsumu_morning ページ8
『…侑』
__朝7時半。
体を隠すように、布団を被ったまま彼を睨む。
「あ、起きたん?おはよーさん」
私のそれも虚しく、彼は余裕そうな顔で私を捉えた。
『……おはよーさん、じゃなくて。私の服どこやったの』
「あー、さすが。気づくん早いなぁ」
『ばか、なにしてるの!?』
昨日の夜、ベッドの下に脱ぎ捨てたはずの服が見当たらなくて
移動させた覚えもないし、犯人として思い付くのは侑ぐらい。
「その顔ええわぁ〜…あ、答えは言わへんよ?自分で探しや」
『なっ…』
この布団を脱げば、私は何も身につけていない状態になる。
見たところ近くにもなさそうだし…
(…っていうことは…)
『っ…無理!!』
「Aの裸や昨日散々見たし気にならんって」
『最低、そういう問題じゃないから!!』
頑なに動こうとしない私を見かねてか、侑は私に近寄ると、片膝をベッドにつく。
そして__
「昨日はあんなに素直やったのに…今日はずいぶん反抗的やん。どないしたん?」
『っ……』
(こいつ、ほんとに…!!)
身体を軽く押し返すと、侑は意外にも素直に離れてくれた。
「フッフ、まぁあんまりいじめたらAは機嫌損ねそうやもんね」
『もう損ねてますけど』
「せやったらもっと強い力で押し返せばええやん」
自信満々で意地悪。
昨日の夜もこんな感じで、憎たらしいとは思いながら…
(…実は、そんなに嫌いじゃないんだよね)
『…もうなんでもいいけど返して、服』
「んー?それは嫌やな」
『絶対いま返してくれる流れだった』
「それはAの主観やろ」
『…意味わかんないんだけど、なにそれ』
そうやって憎まれ口を叩いているうちに、私たちは再びベッドに倒れ込む。
『…朝からはやだ』
「今日も明日も休みやのに?」
『……そうだけど…』
さらに反論しようとすると、侑に少し強引に唇を奪われてしまった。
どこか手慣れたそれに、少しの嫉妬と酩酊感が襲ってくる。
「ほな
なぁんも問題ないやろ」
こんな甘ったるい声は
私を高めるには十分すぎて
『…この後ちゃんと返してね、服』
「考えといたるわ」
『ちょっと』
___再び塞がれた唇から感じる甘い予感に、
私は胸を躍らせた。
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最近展開はやい話が多くてごめんなさい、、
2048文字におさめるんわりときついとかゆーてみる
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みーこ(プロフ) - 何回読み返してもキュンです!!! (4月6日 12時) (レス) id: c244322177 (このIDを非表示/違反報告)
のんのん - やっぱリエーフ最高すぎてぇぇえええ!!! (2019年12月17日 22時) (レス) id: 11b994394c (このIDを非表示/違反報告)
モンブラン♪@アップルパイも捨てがたい(プロフ) - きゃー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!赤葦さん!!! (2019年10月25日 22時) (レス) id: 4e49721770 (このIDを非表示/違反報告)
ぷらむ(プロフ) - めちゃめちゃ好きです.....もしよろしければ北信介さんお願いできますでしょうか.....よろしくお願いします!応援しています! (2019年10月20日 18時) (レス) id: 3c9e77bd00 (このIDを非表示/違反報告)
おしるこぉ - アッ好き…文才がカンストしとる……最高です、更新頑張ってください!!あとリエーフが読めなかった← (2019年10月8日 16時) (レス) id: 3d9d1f1805 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:は お | 作成日時:2019年8月26日 0時