" Lev_night ページ9
深夜2時半。
疲労は溜まっているけどなぜか眠ることはできなくて、軽く寝返りをうつ。
身体に残る熱とだるさに惚けていると__
「寝ないの?A」
『!』
長くてたくましい腕が腰に回される。
私は、その腕に自分の手を添えた。
『…リエーフもでしょ?』
「俺は目が覚めたんだよ。隣で気配がしたら起きるじゃん?」
『…ふふ、そうなのかな?』
肩口に埋められた頭を撫でれば、彼は心地よさそうに短く息を吐く。
昨日の夜___初めて彼、リエーフと夜を過ごした。
体格差とか色々相まって大変な部分もあったけど、それ以上にリエーフが私を大事にしてくれたことが大きくて。
『私は、寝ないんじゃなくて眠れなかっただけ』
「なんで?」
『…余韻…?』
「あー…まぁあるよね」
(…え)
その言葉に、思わずリエーフの方を振り返る。
「?なに?」
『え、あ…ううん』
(…リエーフも余韻とか、感じるんだ)
わりとサバサバしてるところが多いから、てっきりそこまで意識しないかと思ってたけど…
…でも、なんか嬉しいな
『……ふふ…』
「…ぷっ…A、さっきから笑ってばっか」
腕の中で身をよじって彼の方に身体を向ければ、リエーフが愛おしそうに私を見下ろしている姿があった。
「…そーいえばさ。高校の時、Aに紹介した先輩いたじゃん。あそこ子どもできたんだって」
軽く唇を合わせたあと、
リエーフがおもむろにそんなことを言い出す。
『え?そうなの?…でも結婚まだだったよね?』
「そう。だからこれから結婚するんだって」
『へぇ…まぁ最近だし珍しくはないかもしれないけど』
私がそう言うと、リエーフは「えー」と口を尖らせた。
「でもさぁ。順序は守りたいと思わね?」
『…リエーフって真面目だよね。まぁ確かにそう思うけど』
「だよなー」
(…このムッとした表情、可愛いなぁ)
『…じゃあ、私たちは結婚が先だね』
「うん。…あ」
その時、リエーフはなにかを思いついたように声を上げる。
私が首をかしげると__
「…Aと俺の子どもでしょ?
クォーターになるんだなと思って」
『…!』
絶対かわいいよ、と微笑む姿は
幼くて、でもどこか妖艶で。
『…じゃあ、早く結婚したい』
「俺もしたいよ。でも黒尾さんにプロポーズの時期だけは絶対間違うなって言われてるから、慎重にいくから
だから、もうちょっと待ってて」
私の頰を撫でる手も、優しい笑顔も声色も
やっぱり、すきだなぁって
" Keiji_night→←" Atsumu_morning
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みーこ(プロフ) - 何回読み返してもキュンです!!! (4月6日 12時) (レス) id: c244322177 (このIDを非表示/違反報告)
のんのん - やっぱリエーフ最高すぎてぇぇえええ!!! (2019年12月17日 22時) (レス) id: 11b994394c (このIDを非表示/違反報告)
モンブラン♪@アップルパイも捨てがたい(プロフ) - きゃー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!赤葦さん!!! (2019年10月25日 22時) (レス) id: 4e49721770 (このIDを非表示/違反報告)
ぷらむ(プロフ) - めちゃめちゃ好きです.....もしよろしければ北信介さんお願いできますでしょうか.....よろしくお願いします!応援しています! (2019年10月20日 18時) (レス) id: 3c9e77bd00 (このIDを非表示/違反報告)
おしるこぉ - アッ好き…文才がカンストしとる……最高です、更新頑張ってください!!あとリエーフが読めなかった← (2019年10月8日 16時) (レス) id: 3d9d1f1805 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:は お | 作成日時:2019年8月26日 0時