" Kaname＿morning ページ6
ふんわりと香ってくる、おいしそうな匂い。
脱ぎ捨てたはずの部屋着が畳まれていることから感じる、彼の優しさ。
『…要さん？』
それを身につけて階段を降りる。
するとすぐに、大好きなその姿が飛び込んできた＿＿＿
「…あ、おはよう。A」
『おはよう、ございます』
どうやら要さんは、朝ごはんを作ってくれていたらしい。
テーブルには、すでにホットミルクやトーストが並べられていて。
「ごめん、起こしにいこうと思ってたんだけど…」
『…』
いつもの優しい笑顔。
(昨日の夜も、だったなぁ)
どんな場面でも、要さんは私を気遣って進めてくれて
だから初めてだった昨日も、あんまり怖くなかったのかもしれない。
「！…っちょ、え…A…！？」
『…要さん』
好き以外で彼を表すなんて、そんなのむり。
背後からぎゅっと抱きつけば、要さんは慌てたような声を出す。
「い、今料理してるから…ちょっと、あとで、」
『…だめですか？』
「っ…だめ、ではないけどさ…」
ふと見上げれば、要さんの耳や首裏は赤く染まっていた。
「…き、昨日のことがあるから…恥ずかしいというか」
(……可愛いなあ)
できることならもっとくっついていたいけど、でもあんまり邪魔するわけにもいかない。
腕を解けば、要さんはどこか安心したように息を吐いた。
『何か手伝えること、ありますか？』
「いや、いいよ。…Aには無理させたし、今日はゆっくりしてほしい」
そう言って、要さんは私の頭を優しく撫でる。
(……ほんとは手伝いたいんだけど…)
でも、こうされることの安心感が強くて、いつも結局甘えてしまう。
『わかりました。じゃあ顔とか洗ってきますね』
「うん。好きなことしてて」
まだ、要さんとは同棲の段階だし
この先のこととか考えるのはさすがに気が早いかもしれないけど。
『…要さん』
「ん？」
来年も再来年も、その先も
要さんのとなりにいるのは私がいいなぁって思ったり
『…今日は、要さんもゆっくりしましょうね？』
「！…うん」
(要さんのとなりにいるのも、私がいいなぁなんて)
欲張りすぎかもしれないけど
好きなんだもん。
仕方ないよね。
" Toru＿night→←" Kenjiro＿morning
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みーこ(プロフ) - 何回読み返してもキュンです！！！ (4月6日 12時) (
レス) id: c244322177 (このIDを非表示/違反報告)
のんのん - やっぱリエーフ最高すぎてぇぇえええ！！！ (2019年12月17日 22時) (レス) id: 11b994394c (このIDを非表示/違反報告)
モンブラン♪@アップルパイも捨てがたい(プロフ) - きゃー！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！赤葦さん！！！ (2019年10月25日 22時) (レス) id: 4e49721770 (このIDを非表示/違反報告)
ぷらむ(プロフ) - めちゃめちゃ好きです.....もしよろしければ北信介さんお願いできますでしょうか.....よろしくお願いします！応援しています！ (2019年10月20日 18時) (レス) id: 3c9e77bd00 (このIDを非表示/違反報告)
おしるこぉ - ｱｯ好き…文才がカンストしとる……最高です、更新頑張ってください！！あとリエーフが読めなかった← (2019年10月8日 16時) (レス) id: 3d9d1f1805 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：は お
| 作成日時：2019年8月26日 0時
