" Kei＿night ページ12
夜中＿＿
ギシ、とベッドが軋む音に意識を戻される。
『……蛍…？』
隣を見れば、蛍がサイドテーブルに置いてある水に手を伸ばしていた。
「…あぁ、意識戻ったんだ」
『意識…？…え、……あ』
(…そうだ、私寝てたんじゃなくて)
蛍の綺麗な身体を見て思い出す。
そういえば、さっきまで……
「…狙ったようなタイミングで意識飛ばしたの、忘れてないよね？」
『ごめんなさい……』
決してわざとではなかったんだけど、さっき最悪なタイミングで頭が真っ白になってしまって。
『…不完全燃焼？』
「…生々しい表現やめてほしいんだけど」
『あっ、…ごめん…』
(…なんていうか、何してもダメだなぁ私)
蛍もさすがに呆れるかもしれない。
恋愛経験が少ない私にとって、こういうのってほんとに慣れてなくて
いっつも蛍にリードしてもらってばかりな気がする。
『蛍＿＿』
「…まあ、無理させたことについては悪かったよ」
『！』
謝ろうとした矢先の予想外の言葉に、思わず目を見開いた。
『む、無理なんて…』
「無理するから意識飛ぶんでしょ」
『う…』
(…ごもっとも)
でも、私的には無理をしたって認識はなくて、言うなら知らないうちに無理してたっていうほうが正しい気もする。
でも、蛍に言ったところでうまく言いくるめられるだけだからそれは言わないけど。
『…でも、蛍は精一杯優しくしてくれたでしょ？』
「…キミは頭悪いうえに記憶力までないのかな。…違うか、頭が悪いから記憶力も悪いのか」
『ものすごい本音言ったつもりだったんだけど』
(…ほんと、ひねくれてるんだから…)
優しくしてないなんて嘘。
蛍がその都度都度で私を気遣ってくれたこと、よく覚えてる。
口には出さないけど行動がそれを語っていて、だからこそ意識を飛ばしたことに対しての罪悪感が大きくなってるのに。
「…とにかく、べつにAが悪いわけじゃないから」
『……』
もしかしたら、
こう言う時の蛍っていつもより素直なのかもしれない。
「…僕も経験なかったんだよ。だから加減が分からなかったっていうか、……あと、単純に歯止めがきかなかっただけ」
淡々とした口調に反した赤い顔を見つめる。
「＿＿チョット、何」
こんな悔しそうな顔が見られるのも、
きっと私の特権なわけで
" Akira＿night→←" Kenji＿morning
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みーこ(プロフ) - 何回読み返してもキュンです！！！ (4月6日 12時) (
レス) id: c244322177 (このIDを非表示/違反報告)
のんのん - やっぱリエーフ最高すぎてぇぇえええ！！！ (2019年12月17日 22時) (レス) id: 11b994394c (このIDを非表示/違反報告)
モンブラン♪@アップルパイも捨てがたい(プロフ) - きゃー！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！赤葦さん！！！ (2019年10月25日 22時) (レス) id: 4e49721770 (このIDを非表示/違反報告)
ぷらむ(プロフ) - めちゃめちゃ好きです.....もしよろしければ北信介さんお願いできますでしょうか.....よろしくお願いします！応援しています！ (2019年10月20日 18時) (レス) id: 3c9e77bd00 (このIDを非表示/違反報告)
おしるこぉ - ｱｯ好き…文才がカンストしとる……最高です、更新頑張ってください！！あとリエーフが読めなかった← (2019年10月8日 16時) (レス) id: 3d9d1f1805 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：は お
| 作成日時：2019年8月26日 0時
