ウィスキー・フロート - 松川一静/花巻貴大 ページ19
※視点ないです
「…それじゃあ、お先に失礼します。今日はありがとうございました」
ぺこりと頭を下げるAに、まだカウンターに酒を残した松川と花巻が微笑みかける。
「おー。気をつけてな」
「なんかあったら呼べよ」
「ふふ、ありがとうございます」
そう言って微笑むAは控えめだが、二人にとってはそれがまたそそるのだ。
「……ったく、送ってやるってのには甘えてくれた方が安心すんだけどな」
「まぁAの事だからな。俺たちが強引に送り届けでもしない限り断ってくるだろ」
「んじゃー次からは強引に送り届けるか」
「だな」
この二人とAが一緒に飲んでいた理由はともかく__松川と花巻は、自分たちの目の前のウィスキーフロートに視線を落とし、さらにAの話を続けた。
「なんつーか、Aって垢抜けたよな」
「確かにな。メイク上手くなったのもあるだろうけど…まぁ一番は俺たちが連れ回してたのがデカいだろうな」
「は、それなぁ」
松川、花巻とAの3人は大学の頃から一緒で、最初こそAが連れまわされているだけだったが、時間の経過につれて次第に仲良くなっていったという感じだ。
しかし、Aが遠慮深いとか、
垢抜けたとか
そういうのはただの話の繋ぎであって
「…なあ、つーかさ。ぶっちゃけAどうよ?」
二人の話の本質はここである。
「…どうって?」
「そのまんまの意味。好きか、って」
顔色ひとつ変えない花巻に対し、松川は余裕そうに目を細めて笑った。
「まあ、いいんでない?」
「…そーいうとこズリーんだよなぁ(笑)」
何がだよ、と笑う松川だったが、続けざまに花巻に言葉をかける。
「でも、Aの気持ちがどっちに傾くかって言われたら分かんないよな」
「いやいや、別に俺Aを好きだとか一言も言ってねーだろ」
「違えの?」
「…ま、違くはないけど」
「ってことはつまりそういうことだろ」
この二人が揃って、さらにAの話題ともなると、やはり酒が進む。
「…ま、そういうことでいいわ。どう転んでも文句ナシな」
「当然。…抜け駆けもやめろよ?」
「はは、わかってるよ」
___飲み干したグラスに目をやると、二人は新たなカクテルを注文するのだった。
ウィスキー・フロート
カクテル言葉【楽しい関係】
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文才ないかよ笑
リクエストありがとうございました!
カルーア・ミルク - 国見英→←ハイ・ライフ - 及川徹/黒尾鉄朗
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李玖(プロフ) - カクテル言葉なんてあるんですね、初耳でした!やっぱ二口しか勝たん!!! (2021年4月26日 21時) (レス) id: 2cebe15e55 (このIDを非表示/違反報告)
凛々 - カクテル言葉ってカックイーですね! 私は西谷さんも良いけどツッキーが一番好きです。(リエーフとかも見てみたい)長文すみません。面白かったです!頑張ってください! (2019年8月21日 21時) (レス) id: df09ac0ca3 (このIDを非表示/違反報告)
闇黒星(プロフ) - ○○言葉みたいなのを知ってる人ってなんかあこがれますね!面白いです!これからも頑張ってください! (2019年8月11日 19時) (レス) id: be843ec937 (このIDを非表示/違反報告)
は お(プロフ) - 引きこもり桜花さん» ありがとうございます!面白いという感想がほんとうにうれしいです。激励のお言葉も頂きまして本当に感謝です! (2019年8月10日 0時) (レス) id: 80e348f75a (このIDを非表示/違反報告)
は お(プロフ) - アンズさん» そう言っていただけて嬉しいです泣 新しいやつも終わるときに惜しまれるようなクオリティを目指して頑張りますので、もしよろしければ今後も応援していただけるとうれしいです、、! (2019年8月10日 0時) (レス) id: 80e348f75a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:は お | 作成日時:2019年7月25日 10時