3回目 ページ3
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右側から視線を感じながら廊下を歩く。
「…あんまこっちみないでくんない?」
「え〜!せっかくオビさんの隣を歩いているのに!その整った横顔を見ないなんてありえません!」
意味わからない、と思い前を向く。
いまだに続く強い視線を気にしない…というのは、難しいが違うことを考えることにする。
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「なぁ、あんたはさお嬢さんにそんなに会いたかったの?」
「オビさん好きです!なんでですか?」
言葉がおかしいがこの際気にしない。
「さっき、今日の仕事がお嬢さんと一緒だってしって喜んでただろ?」
「あ〜!それは、白雪と一緒だってのもあるんですけど、オビさんと1日一緒にいられるからですよ!!」
「はぁ…」
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恥ずかしげも無く言葉を並べるAは本心をありのままに告げているのだろう。
そういうことは誰しもが簡単にできるわけではない。
それは俺も例外ではない。
“本心”を口にするということは、自ら“私はこういう人物でこういうことを思っています”と説明しているようなものだ。
それはときには“良”、ときには“悪”。
何も考えていなさそうなるんるんとした足取り、満面の表情。
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「(好きだとか、簡単に言ったらだめだろーよ、)」
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作者名:ゆうひ | 作成日時:2019年11月5日 23時