社畜系女子高校生【呪術廻戦×ヒロアカ】 (ページ7)

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057 腕？ページ7

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しかしそんなもの少女の目には止まらなかった

どう見てもただのふにゃふにゃの長い銃にしか見えなかったから、腕に見える母の気持ちがわからなかったのだ

よく見たら腕に見えなくもない！と割り切り

じゃあ腕！すごいでしょわたしのこせー！と自慢げに見せた

「ふざけないでちょうだい！！こんな、紫色の変な...

.....ごめんね、お母さん少し機敏になりすぎたみたい

もう1回それ、出せる？」

『うーん、多分？』

グッと全身に力を入れて、今度はちゃんとした長い銃出すぞーと踏ん張れば、足に違和感を感じる

『あー！足からでてきた！！』

今度はさっきみたいにふにゃふにゃじゃないちょっと不恰好な銃のおもちゃが出てきた

『ほらほら見てー！出来たでしょ！

.....お母さん？』

「...大変よ

こんなの...ッなんなのよ...！

なんで個性を継いでないのよ...！？」

『...？...おかあさぁん？』

「えぇ、すごいわねAは！

それ、貸してくれるかしら

お父さんにも自慢してくるから」

『ほんとに！？わかった！』

その時の顔は真っ青で、明らかに引きつっていたのを今でも覚えている

あの時の純粋な私には分からないことであったが

それから数分して部屋で個性を使って遊んでいると、下の階から大きな声が聞こえた

もしかしたら私の個性が嬉しすぎて大声出して喜んでるのかもしれない、と思い

そろーっと下の階に降りると

父の大声は歓喜なんかではなく、怒号であったと分かった

「何故そんな物騒な個性が！！

どちらの血も受け継いでないのか！？

それとも私の知らない男の子か！！？」

「そ、そんなことしていません！！

私にもわからなくて...！きっと突然変異です！！

だから...！」

「うるさい！！」

怖くなって、私は部屋に戻った

でも、大事な時に限ってこの個性は止まらなかった

『なんで？ただのおもちゃなのに...』

他の人にはどう見えているんだろう

人の腕なのか、本当に

銃に見えるのは、私だけ？

紫色って何？

「A、入るぞー」

ノックと共に父の声が聞こえる

『待ってお父さん...！

今、個性が止まらなくて...』

それが目的だというように扉を開けた父は、それまた真っ青な顔をした

そして絶望した

「うわ…きっっしょ...」

ガキみたいな父のつぶやきに

私の何かが吹っ切れた

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