宣戦布告(ティアリスト) ページ10
八尺様の怪異が解決し、氷室が大怪我を負ったあの忌々しい事件の次の日・・・。
特務課には中川、高木、金森の3人だけというなんとも質素な課へと変貌していた。
「・・・・・・へぇ、小暮がね・・・」
沈黙が続いていた特務課で高木がようやく口を開く。
中川から昨日の事件の報告を受けたのはつい先程のことだった。
八尺様が無事解決したこと
氷室が大怪我を負ったこと
そして・・・小暮の裏切り・・・
「まあ・・・なんとなくこうなるとは思ってたけどな」
高木はそう呟くとタバコに手を伸ばす。
「・・・彼の怪異に対する気持ちが我々とは違う何かだというのは気づいていましたし・・・彼が特務課を本当の意味で信用などしていないことも理解していました・・・」
中川はそう重々しく言う
「でも一番ショックだったのは氷室じゃないですか?あの人は小暮くんを結構信頼してたみたいだし」
金森はいつもと変わらぬ口調でそう言い、ポッキーを一つつまむ。
「はぁ・・・氷室さんも大怪我を負うし・・・なぜ止められなかったのか。」
そう言ってため息をつく中川を金森が一瞥する。
「・・・・・・別に中川さんのせいじゃないでしょ。あんなの予想のつかない自体だったわけですし」
「しかし・・・」
「悪いのはあの汚い玩具に手を出した悪ガキでしょ」
「それには同意だな」
「・・・・・・・・・」
再び沈黙が訪れる。
それぞれが何かしらの思いを抱くが、それを公にしようとはしない。
そんなときだった。特務課の『関係者専門扉』がゆっくりと開いたのは・・・
宣戦布告(ティアリスト)→←いざ、自動車学校へGO!(秋怪)
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ゆうりん - ティアリストさん、返信ありがとうございます!そんな裏話があったんですねw (2017年3月27日 0時) (レス) id: 955e9ba672 (このIDを非表示/違反報告)
ティアリスト(プロフ) - ゆうりんさん» コメントありがとうございます!回転寿司はパターンを変えている小説の書き方の中でも好きな書き方だったので私自身もとても楽しみながらかけました!このネタは焼肉屋に行った時に思いつくという謎の裏話もあります(笑)これからと応援よろしくお願いします! (2017年3月21日 22時) (レス) id: 38e65c6bf8 (このIDを非表示/違反報告)
ゆうりん - すごい面白いです!私のお気に入りは、回転寿司と菊川警察署特務課は今日も賑やか、です!更新待ってます! (2017年3月21日 22時) (レス) id: 955e9ba672 (このIDを非表示/違反報告)
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