▽ ページ48
彼の本性を知った後も、私は彼と一緒に帰ったりした。
友達からの助言でなんとなく関係を続けていたけど、
ある日、何時もみたいに部活が無い日に昇降口で彼を待っているとあの子に言われた。
「■■先輩の彼女さんですよね?先輩今日自主練するから先に帰れって言ってましたよ」
『…え、でも』
「
彼女は彼氏と言う言葉を強調して言った。
ゾッとした。
この子、彼女が居ること知ってるんだ。
「あ、■■じゃん、なにしてんの?」
「わっ!先輩!自主練のこと伝えてたんです」
前に話した時は名字であの子を呼んでたのに、今は名前呼びなんだ。
しかも私の事すら呼ばないし、話し掛けてもくれない。
「嗚呼、ありがとう!…て事だから、今日は先に帰ってて良いよ。言うの忘れてたわ、待たせてごめん」
『、あ…ううん。大丈夫。』
「そうだ、明日も自主練参加するから帰っててー」
『うん。部活頑張ってね』
手を振りながらグランドに向かう彼らを見送る。
角で曲がる時、あの子が彼の腕に抱きついたのが見えた。まるで私にマウントを取るかの様に。
あーあ、
最悪だ。
最悪。
気色悪い。
あの人、俺は上手くやれてるとでも思ってんのかな。
あんな奴の事が好きだったなんて、
…でも確かに好きだったんだ。
例え、嘘だったとしても、一緒に居たいって思ってしまったんだ。
あーあ、
やっぱり、
.
.
.
次の日
彼とあの子は学校に来なかった。
自主練の帰り、事故に遭ったらしい。
それを聞いたとき少し
後にその事故は私による呪いの所為だと知った。
呪術師が家に来て、そこで私は初めて呪霊や呪いについて知った。
私は天与呪縛による術式が使えること。
その術式は封印するためのものだと言うこと。
いろいろ分かったけど、問題は私が彼らに掛けた呪いだ。
無事に解呪することが出来たが、私はその日を機に愛は呪いになると考えるようになった。
だから、好きな人である夏油に呪いをかけたくなかった。
もしまた、あの時みたいに裏切られたり、騙されていたら…
私は夏油を呪いを込めた愛で、貴方を苦しめてしまうだろう。
私はもう、そんな事をしたくない。
だけど、私は___
196人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
干し柿(プロフ) - しろりんさん» ありがとうございます😆過保護夏油サンも良いナァと思っちゃいました!心配性なオカンになってほしい。『愛してる』の真相はいかに…! (9月3日 15時) (レス) id: 429602f435 (このIDを非表示/違反報告)
しろりん(プロフ) - 私もこのお話…気に入ってます!夢主ちゃんが無事に起きたら…夏油くん…すごく夢主ちゃんに過保護になりそう…どっちから『愛してる』って…言うのかな…? (9月1日 23時) (レス) id: 2a6843f9ca (このIDを非表示/違反報告)
干し柿(プロフ) - 香恋さん» 私の好物シリアス展開です!早くイチャイチャ書きたいのですが、長引きそうで自分でも怖いです(--;)💦続編でたっぷりイチャつく予定ですのでもうしばらくお待ちください!☺️ (8月30日 21時) (レス) id: 429602f435 (このIDを非表示/違反報告)
香恋 - 夢主ちゃん…( ; ; )少し前からシリアス展開で、まさかの目を覚まさないとは!!夏油さんが切な過ぎて…早く目を覚ましてイチャコラください🙏 (8月30日 14時) (レス) id: da7568f49d (このIDを非表示/違反報告)
干し柿(プロフ) - りこさん» ありがとうございます😊やっと想いが伝わる…♡続編からバカップル誕生かもです!✌️ (8月28日 20時) (レス) id: 429602f435 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:干し柿 | 作成日時:2023年5月28日 21時