お団子の結び方【夏油傑】

▽行くぜ夏祭り ページ24

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お祭り当日




着付けが終り、硝子と寮の玄関まで向かう。

そこには、浴衣を着た男子達が待っていた。






『水曜どうでしょう』


「今日土曜日だけど」


『五条にこの深夜番組が伝わらないとは』






五条はお坊ちゃんだな〜
なんて笑う。








が、





夏油の浴衣姿に私の心臓は止まりそうになる。


気を緩めると膝から崩れ落ちる。

そんな気がする。


だから意識しないようにしないと死ぬ！



五条を見るようにしよう！

そうしよう！





「…え、なに？」


『視界の隅から感じるオーラ』


「は？」


『クッ…駄目だ！意識を持ってかれる！』







急いで目を手で覆う。



何か(夏油)と戦う私に戸惑いながら3人は駅まで誘導していく。

駅に着くと、何時もより多くの人がいた。

浴衣を着てる人もチラホラ見える。







『なんだかお祭り気分』


「まだ電車にすら乗ってないのに？」


『もう浴衣を着た時点でお祭り気分よ』







駅の階段を降りていると丁度乗る筈の電車が来た。






「あ、来てる」


『確かあれに乗るん＿＿』





ﾄﾞｽｯ

誰かと肩がぶつかった音がした。

後ろから押されて、転びそうになる。






『＿ぅわっ！』


「チッ、邪魔なんだよ」






怒った男性の顔。

真下から見たような、階段。

視界がよろけて、


転ぶ

と言うか、



落ちる。






「ッ！…危なかった」






誰かに手首を掴まれた。

掴まれた手の熱さを手首で感じて後ろを振り向いた。






『、すぐる、…君』







目の前には夏油の焦った顔があった。

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