お団子の結び方【夏油傑】

◆ ページ15

▽shoko.side▽





『夏祭りに行こう！！！』






Aが勢いよくドアを開けながら言った。

私も含めて、ちょっと驚いた。


…だって、ジュース買ってくるだけでそんな勢い良く帰ってくると思わないじゃん







「その手に持ってるのは？」


『ポスター！！！市民祭り！』







Aは元気いっぱいに教室に入ってきて、手に持っていたポスターを見せる。


…市民祭り？

日付は8月5日







「来週じゃん」


『え、……待ってこの日私任務ある』






元気いっぱいだったAは元気を失くした。






「…でも、私はAに賛成だよ。

私達は学生なんだ。そういうのはとても大切だと思うよ。」


『へへっ傑くんったらぁ、なんて素晴らしいことを言うの…学生らしさがある』


「どちらかと言うと堅苦しくて、学生らしさゼロでは？」







元気を失くしたAは元気いっぱいになった。

あー、顔がへにょへにょになってる…







「確かに夏祭り行くだけなら

その日に限定しなくても良いんじゃない？」


「どうせならデカイ花火がやるとこ行こうぜ」


『み、みんな…』





Aはへにょ顔から目をうるうるさせて、





『ありがとーう！！！』





とか言いながら飛びついてきた。












勿論、受け止める者はいなかった。

▽買い物と気持ちと桃鉄と→←▽行こうよ夏祭り

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す