木葉秋紀と合同合宿の思い出。

9話 ページ10

せっかく木葉さんの足を止めたのに中々言いたいことが言えなくて


早くしないと次の試合始まっちゃうよね…


『あの、えっと、き昨日のことで…』



『昨日は助けていただいてありがとうございました。改めてちゃんと言いたくて…』






頭も下げて木葉さんの顔は全くもって見えなくてどんな表情してる？緊張で手に力入れすぎだし、喉もカラカラだ。






木葉「いいってあれぐらい。顔もあげて？昨日も言ったけど当たり前だし如月さんこそ怪我ない？昨日は大丈夫でも1日経つと意外と捻ってたとことか痛くなってくるし」




勢いよく顔を上げたら思ってる以上に顔近づけちゃって赤面してしまう。



『…っあ！怪我は本当になくてピンピンしてます！』



木葉「ふふ、そっかならよかった。まじで木兎のボールエグいから気をつけてね」






木葉さんいい人。こんな人いたら好きになっちゃうよ
お礼言ったら終わりで言葉だけって改めて言ったじゃ意味なくない？ジュース奢る？うーん何も考えてなかったな…









『はい。気をつけます。あとそれと…』




私が出来ることといえば…




『よければお礼の１つとして再来週の合宿の晩御飯当番の日木葉さんの好きな物作りますよ！』



木葉「え？まじ？えーすげぇ嬉しい！うーんじゃあどうしようかな？」



割と真剣に考えていらっしゃる…
でも喜んでくれた。ちょっとしたお礼にはいいチョイスだったんじゃないかな？



木葉「じゃあさ…竜田揚げお願いしてもいい？」




『竜田揚げですね。わかりました。好きなんですか？竜田揚げ』




木葉「そう、俺の大好物。楽しみにしてんね」



『任せてください。美味しいご飯お届けします。』



木葉「じゃあ体育館先戻るね。わざわざありがとうね再来週の合宿楽しみにしてる。」

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