野 球 部 の 君 ― 2

♯40 ページ10

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千「真司郎……っ」








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與君は突然現れて

千晃は彼のところに向かった









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與「………何してん」

『…………』

千「Aに嫌われちゃった………」








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與「何してん……？」

『………っ』

千「私達のキス、見ちゃったんでしょ？」








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千晃は分かっていたかのように、クスッと笑った









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與「………見たん？」









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『………見た』

千「嫉妬、したんでしょ？」









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『好きな人と親友が、キスしてるなんて』

『誰も嬉しくなんかないでしょ……！？』









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日々思っていたものが溢れでる









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『親友だと思ってたのに、信用してくれなかった』









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『もう………っ』









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千「うわっ………！」

與「………千晃！？」









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勢いのあまりで

私は千晃を力強く押してしまった









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與「お前ふざけんなや！！！」

『………っ』









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千晃を抱き締めて

與君は私を今までにないくらい睨んだ









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與「最低やな」









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與「言うとくけど、俺はお前の彼氏なった覚えはない」

與「ほんまに迷惑掛けんなや！！！」









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初めて『 嫌い 』と思いかけた









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『私の何も知らないくせに………っ』









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人の温もりを感じたくて、私は彼に会いたくなった









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