不可思議ミラー! ページ40
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「グリム、もう寝たの?」
お風呂から上がり、部屋の電気を付けると既にグリムはベッドで眠っていた。
「すぴ〜ひょろろ……すぴ〜ひょろろ……」
「大変な一日だったもんね……お疲れ様」
グリムの頭をサッと撫でた。一瞬グリムが私の腕に擦り寄ったが、また直ぐに寝言を立てた。
私も寝ようと部屋の電気を消した時、暖炉の上の鏡が白い光を放った。
「鏡が光ってる?」
恐る恐る鏡に近づく。私は鏡に釘付けになっていると、鏡の中で黒い影が動いていることに気づいた。
「……んん…………。……!」
私はバッと体を起こした。
「すぴーひょろろ……すぴーひょろろ……」
グリムはいつも通り、私の隣で寝息を立てて眠っている。
「あれは………夢…?」
私は頭を抱えながら、あの鏡を見る。
……いや、夢じゃない。あそこで不思議な影を見た。でもその後の記憶がまるでない。気づいたら朝を迎えていた。
「あの黒い影はなんだったの?」
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場所は変わり、ここはオクタヴィネル寮の談話室。
大きな水槽が目を引く中、ここの寮長アズールがなにやら資料を持って呟いた。
「本年度のマジカルシフト大会の売り上げは前年度に比べて12%アップですか。上々の結果ですね」
「でもさぁ〜、今回の大会、オレたちビリから数えた方が早い順位だったじゃん」
「そんなもの、最下位でなければいいんです。所詮マジカルシフトなどディスクを追いかけて犬のように庭を駆けまわるただのお遊び。
僕たちオクタヴィネル寮が本気になるべきフィールドは__そう。期末テストです!」
すると丁度ジェイドが談話室に入ってきた。
「アズール。早速、依頼人から連絡が。今夜、ラウンジに直接お話しにいらっしゃると」
「わかりました。では特別なおもてなしの準備を。さて、どんなお願いをされるやら。楽しみですね。フフフ……」
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紅葉(プロフ) - 匿名さん» うぉわ……ぜんっぜん気づかなかった、ゴメンなさい!!!!書き換えましたんで、大丈夫だと思います!教えてくれてあざます!!!これからも楽しんで読んでくれると嬉しいです! (2022年11月4日 21時) (レス) id: 3f443412c7 (このIDを非表示/違反報告)
匿名 - こちらの物語の第五章の名前変換ができなくてデフォルト名しか表示されませんでした (2022年11月4日 21時) (レス) id: 4a8a190669 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:紅葉 | 作成日時:2022年7月22日 21時