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「覆せない世界など、全て砂に変えてやる……!全部無意味だ……何もかも!」

「アンタ、いつもそんなこと考えてたんスか……?いままで、ずっと……」

「ラギー先輩。一発キメて、さっさとレオナ先輩を正気に戻しましょう!」

ジャックの言葉にラギー先輩は頷き、戦闘態勢に入り、魔法を繰り出す。しかし………。

「ぐあっ!」

「うぐっ……!」

「ユウ!デュース!」

レオナ先輩の一つ一つの魔法の威力が高く、安易に彼に近づけない。遠距離タイプの魔法を出したところで、余波がそれをかき消してしまう。

「くっ……強い!こんなに強ぇくせに、なんでアンタは全部諦めちまったんだ……ッ!」

「ウゼぇんだよ、どいつもこいつも……全部砂になっちまえ!!!」

ブロットの化身の咆哮にも魔力があるようで、体全体で受けると、とんでもないダメージを受ける。

「クッソ…このままじゃ、こっちが不利になるばかりじゃねえか……」

エースの言う通りだ。オーバーブロットしているレオナ先輩の魔力は底知れず。対して私たちは、いつか必ず魔力も体力も尽きてしまう。
せめて回復できれば………。

「あれ……?」

そういえば、さっきラギー先輩に使った魔法って……。
私は自分の持つキーを見つめる。いつもは透明の宝石がさっき魔法を使った時から、黄色く染まっている。

「やってみるしかないか……」

私は『己と彼らの四壁(ジュエラル・シールド)』でレオナ先輩の攻撃を避けながら、みんなの最後列に立った。

今みんなは体にたくさんの傷を負い、体力と魔力も大量に消耗している。
そんなみんなを、私が癒してあげたい__。


___「この身を美しき力で癒し給う。『己と彼らの心(キュアー・ドロップ)』」


キーの先から金色の雫が零れると、水の波紋のごとく静かに広がっていく。その波紋は今も戦い続ける、みんなの元にまで行き届いた。

「なになになに〜!?」

「これは……治癒魔法!?」

「すげー!傷が治ってくんだゾ!」

「それどころか魔力も回復してる!?」

やっぱり。これは回復系の魔法だったんだ。ぶっちゃけ魔力の方は回復するか怪しかったけど、なんとかなって良かった。

「あ………」

しかし私が一歩歩き出すと、突然立ちくらみがした。

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紅葉(プロフ) - 匿名さん» うぉわ……ぜんっぜん気づかなかった、ゴメンなさい!!!!書き換えましたんで、大丈夫だと思います!教えてくれてあざます!!!これからも楽しんで読んでくれると嬉しいです! (2022年11月4日 21時) (レス) id: 3f443412c7 (このIDを非表示/違反報告)
匿名 - こちらの物語の第五章の名前変換ができなくてデフォルト名しか表示されませんでした (2022年11月4日 21時) (レス) id: 4a8a190669 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:紅葉 | 作成日時:2022年7月22日 21時

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