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将来、か…………。
…………その時は、過去のことを忘れられているのだろうか。
「うへぇ、オメー本当に二言目にはそればっかなんだゾ〜」
「質問をしておいてなんなんだい、その言い草は。失礼な」
「ははっ。1年生のうちは、将来のことなんて言われても実感わかないよな。文化祭では研究発表のような堅い展示だけじゃなく気軽に入れるブースもたくさんあるぞ。
そうだ。俺の所属するサイエンス部は、『観葉植物カフェ』をやるんだ。少し見ていかないか?」
「カフェ!食い物もあるのか?いくいく!」
「お前は本当に食い意地しか張らないな」
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やって来たのは植物園の温帯ゾーン。たくさんの実験着を身にまとった生徒が忙しそうに走り回っている。
「ふなぁ〜。温室にいっぱいテーブルセットが並べてあるんだゾ」
「自然の中にあるカフェって、なんかオシャレかも〜!」
植物園を見渡していると、2人のサイエンス部の生徒がトレイ先輩に声をかける。
「あっ、トレイ先輩!」
「おつかれさまです!」
「おつかれ。開店準備、手伝えなくて悪いな」
「いえ。昨日はカフェメニューの仕込みを遅くまで手伝ってもらったので」
「ルーク先輩なんか、トレイ先輩の淀みない手際を讃えて詩を読んでいるだけでしたし」
「なんでやねん」
何してるのあの人。部員ですよね?手伝いません??
「ははは…………。確かにあいつは、サイエンス部より文芸部に向いてる気がするよ。それにルークは我が校代表として『VDC』に出場する身だ。部活仲間として応援してやってくれ」
「「はい!」」
2人の部員はまだ手伝いがあるそうで、トレイ先輩と少し話したあと、その場を去っていった。
「サイエンス部からカフェの申請があったときはには『なぜ?』と思ったけれど……植物園を使えば、かなり広いカフェスペースが設けられるのか。考えたものだね」
「ああ。人が集まる行事では、いくつ休憩場所があっても良い。植物園は温かいし、野外の特設ステージで冷えた身体を温めるにも最適だろ?広くて収容人数も多いから、売上も見込める」
なんか……売る側としても人情としても素晴らしいんだが、高校生らしからぬ商売の発言が聞こえる。そういうのはバブール先輩だけでいいんですよ(久しぶり)
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紅葉(プロフ) - 星空ブリキさん» いや、ほんと……来ちゃうよ……ディアソ最推しはツノ太郎なんだが、ヤツはオバブロの匂いを漂わせてやがる…!でも彼がオバブロすると真面目に世界崩壊免れん()とにかく最後、推しが笑っていれば全て解決なのだぁ!!!!!! (2022年12月18日 19時) (レス) id: 3f443412c7 (このIDを非表示/違反報告)
星空ブリキ - 7章くるね…ディアソ民(主に俺はセベク推し同担かもん)にとっての最高の祭りじゃ。皆のもの、(推しに)太る準備はできた() (2022年12月18日 18時) (レス) @page26 id: d2bad01efc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:紅葉 | 作成日時:2022年12月11日 15時