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「小エビちゃんとアザラシちゃんは、学園に残るの?」

「はい。今年はとりあえず待機組です」

「だったらオクタヴィネルに遊びに来なよ。遊んであげるからさぁ」

「それはいいアイデアだ。楽しいホリデーになりそうですね。いつでもお待ちしておりますよ。では……」

「「フフフ……」」

不敵な笑いを残していったリーチ兄弟は私たちに背を向け、鏡の間を出ていった。

「ううっ……アイツらの顔を見ると、モストロ・ラウンジでの過酷な労働を思い出されるんだゾ」

「確かにあれは辛かったな」

「思い出させんなよ」

「自業自得じゃなかった?」

まあ、お手伝いが大変で過酷そうだったのは認めるけど、元々は原因は君達だぞ??そこ大事だからな??

「……さて。だいぶ生徒が少なくなってきたな。僕たちもそろそろ帰るとするか」

デュースに言われ周りを見ると、最初とは明らかに人が減っていた。ほとんどの人が帰省したのだろう。

「そーね。そうだ、ユウ。さっき学園長にスマホもらったなら、マジカメのID交換しとこーよ。連絡とれたら色々と便利だし」

「そうだな。僕とも交換しよう」

「りょーかい。マジカメ入れるからちょっと待ってね」

学園長から貰ったスマホにマジカメをインストール。シャシャッとID作成をして、2人と連絡先を交換した。

「よし、登録登録……っと。冬休み中、寂しくなったら連絡してきてもいいぜ〜」

「ありがとう。そうするね」

「っ……。冗談だっつーの」

「なんならおはようコールしてあげよっか?」

「遠慮しときます!」

長期休暇って絶対昼夜逆転する人続出するからね。私が6時に鬼電してやるよ!!

「こいつのくだらない冗談はさておき、なにかあったら遠慮なく連絡してこいよ。
じゃあ、母さんが待ってるだろうから僕ももう行く。ユウ、グリム、良いホリデーを」

「んじゃ、オレも行きますか。ユウ、グリム、また来年な〜」

「あけましておめでとう!」

「まだ早ぇよ!」

エースは今年のツッコミ閉めをしたあと(?)、ブラザーで闇の鏡の中へと入っていった。
………やっぱり、帰るお家があるっていいよね。

「いつも騒がしすぎてウゼーと思ってたけどいざいなくなってみると……。

アイツら本当に毎日ウルセーってことがよくわかるんだゾ」

「いや寂しいんじゃないんかいっ!」

友達を見送ったところで、私とグリムはホリデーのご馳走について話しながら、オンボロ寮へと戻った。

邂逅スパイシー!→←送別ノイジー!



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作者名:紅葉 | 作成日時:2022年9月5日 19時

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