突撃ルーム！ ページ21
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No side
鏡を潜り、学園へとやって来た一行。とにかく学園長室へと足を進める。
「ん？あれは……」
「オクタヴィネルの3人にエース、デュースにグリム……ジャックもいるな」
「えっ！？ってか、エースちゃんが抱っこしてるのって、もしかしなくてもユウちゃん！？」
廊下に差し掛かった時、リドル、トレイ、ケイトの3人が慌てた様子のエース達を見つけた。彼らの少し先の曲がり角を曲がった彼らに、リドル達は急いで追いつく。
「エース！これは一体どういうことだい！？」
「え、寮長！」
「保健室はこっちじゃないぞ。道を間違えたのか？」
「今は学園長のところに向かっているところで……」
「が、学園長の……？」
「だぁあ！説明は行きながらするから、一先ず急ぐぞ！」
＿＿＿
＿＿
＿
同時刻、学園長室。
「キングスカラーくん、前から言っているでしょう！授業に顔を出さないと、また留年になりますよ！」
クロウリーに呼び出しをくらったレオナとラギーが、学園長室で小言をくらっていた。ちなみに何故ラギーも呼び出したかというと「え？だって彼はキングスカラーくんの保護者でしょう？」だそう。
「あー、うっせぇな。必修科目は出てるし、授業日数も足りてるだろうが」
「それがギリギリなのが問題なんですよ！！ブッチくんからも何か言ってください！」
「いや……それよりオレがここに呼ばれた理由が未だに納得できないんスけど」
どうやら既に留年しているレオナが、再び留年の危機に瀕しているそうなので、呼び出しをくらったそうだ。
ラギーに関しては完全に巻き添えをくらった形であり、不憫としか言いようがない。
「はぁ……キングスカラーくん自体は勉強も運動も魔法も出来るのに、授業日数が足りてないとこちらも進学させられないんですよ」
「そんなの、いつもやってる汚い大人のやり方で解決してくれよ、センセー？」
「失礼なこと言わないでください！」
反省を微塵もする気がないレオナ。それどころかクロウリーに上から言い、彼が叱咤した時、バンッ！！！！！という大きな音を出しながらドアが開いた。
「「「！？」」」
「学園長！」
「コラーッ！ドアは静かに開きなさい！」
「今はそれどころじゃねえんだゾ！ユウが……いきなり倒れちまったんだゾ〜！」
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作者名：紅葉 | 作成日時：2022年8月29日 20時
