反省ミラクル! ページ46
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「___エッ!?本当に魔法石を探しにドワーフ鉱山へ行ったんですか?」
「「「「へっ?」」」」
やっと学園に戻った私達は早速持って帰った魔法石を学園長に見せて、退学をなくしてもらおうとしたのだが……本人は本当に私達が魔法石を取りに行くなんて思いもしなかったよう。
「いやあ、まさか本当に行くなんて……しかも魔法石を持って帰ってくるなんて思っていませんでした。粛々と退学手続きを進めてしまっていましたよ」
「貴方本当に学園長なんですか??」
「なんて野郎なんだゾ!オレ様たちがとんでもねーバケモノと戦っている時に!」
「バケモノ?」
「ドワーフ鉱山にモンスターがいたんです」
「ほんと、めっちゃエグいわ、強いわで大変だったんっすけど!?」
「……詳しく話を聞かせて貰えますか?」
私達のただ事ではない様子を感じた学園長は、話を聞くために学園長室へと私達を案内した。
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「ほほぅ。炭鉱に住み着いた謎のモンスター。それを4人で協力して倒し、魔法石を手に入れて学園に戻ってきたと?」
「や、協力したっていうか……」
「たまたま目的が一致したというか……」
「こんなこと言ってますけど、モンスター倒した後はニコッニコの顔でハイタッチしてました」
「「おいっ!」」
だって事実だもん。嘘ついてないもん、私。イェーイ!とか勝手にやってたのは確かだもんね。
そういや学園長静かだな、と思っていると少しの沈黙の末…………。
「お…おお……おおお………………!!!お〜〜〜〜〜〜〜ん!!」
「なんだコイツ!いい大人が突然泣き出したんだゾ!?」
「グリム、大人もね泣きたい時があるの。長い人生の中でどうしようもない時があるんだから」
「ユウさ、歳サバ読んでない?大丈夫??」
失礼ね!!ピッチピチの15歳ですけど!?
エースの言葉に一人むくれていると、泣き止んだ学園長が話を続ける。
「この私が学園長を務めて早ン十年…………ナイトレイブンカレッジ生同士が手と手を取り合って敵に立ち向かい打ち勝つ日がくるなんて!」
「んなっ!?俺はこいつと手なんか繋いでいません!!」
「俺だってヤだよ気持ち悪りぃな!!つーか学園長、歳いくつ!?」
「私は今、猛烈に感動しています。そして今回の件で確信しました。ユウくん。貴方には間違いなく猛獣使い的才能がある!」
「もうじゅうつかい……?」
ナニソレオイシイノ??
いや、画面の前の皆さんも急にこんなこと言われたら私みたいになりますよ。私がおかしいわけじゃないです!!
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作者名:紅葉 | 作成日時:2022年5月11日 22時