愛され方を忘れた少女【ツイステ】 (ページ10)

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学園長はそう言ったが、顔を変えず闇の鏡は沈黙を貫く。

「ゴ、ゴホン……もう一度」

「学園長、今の学園長めちゃダサいです」

「そういうことを言わないでください！闇の鏡よ！この者を……」

【どこにもない……】

「え？」

「へ？」

【この者のあるべき場所はこの世界のどこにも無い……無である】

「なんですって？そんなこと有り得ない！ああ、もう今日は有り得ないのオンパレードです」

「どんなオンパレードですか」

嘆く学園長に対し、闇の鏡は黙り込む。

「私が学園長になってから、こんなことは初めてでどうしていいか……。そもそも貴方どこの国から来たんです？」

「実は…………」

私は自分の身に起きたことを、ありのまま、正直に話した。昨日までしていたこと。目が覚めたら棺の中にいたこと。グリムに襲われたこと。
そして私の出身国である、日本の名前を出すと初耳だと言わんばかりに首を傾げる。

「うーん……聞いたことない地名ですね。私は世界中からやって来た生徒の出身地は全て把握していますが、そんな地名は聞いたことがない」

「えっ！？そんなはずないです！日本ですよ、日本！70年以上前の第二次世界大戦の敗北から、世界に名を馳せるようになった、極東の島です！！！」

説明しても、学園長の頭の中はハテナの浮かぶ数が増えていくだけ。
他にも食べ物が美味しいとか、水が綺麗とか、ウチの地元は苺が絶品とか言ってみたけど、ピンと来ていない。

「一度、図書館で調べてみましょう」

学園長の提案で私達は再びあの図書室へ向かった。

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今回短くなっちゃいました💦

すみませんm(_ _)m