愛され方を忘れた少女【ツイステ】 (ページ8)

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冷酷アンサー！ページ8

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「＿＿＿『首をはねろ(オフ･ウィズ･ユアヘッド)』！！」

「ふぎゃっ！？なんじゃこりゃ！？」

グリムを追いかけていた小さい方の人の声がしたあと、ガシャンという音が聞こえた。
よく見ると、グリムの首には赤と黒のハート形の首輪が着けられている。

「ハートの女王の法律・第23条『祭典の場に猫を連れ込んではならない』。猫であるキミの乱入は重大な法律(ルール)違反だ。即刻退場してもらおうか」

「だからオレ様は狸でも猫でもねぇ〜〜っ！」

うーーーん、どう見ても私には猫にしか見えないのだけれど………。猫でも狸でもないなら、グリムはなんなのだろう。

「こんな首輪すぐに燃やして……あ、あれ？炎が出ねぇんだゾ！」

「ふん！ボクがその首輪を外すまでキミは魔法を使えない。ただの猫同然さ」

「に、にゃにー！？オレ様はペットじゃねーんだゾ！」

「心配しなくてもキミみたいなペットこっちから願い下げだ。ま、学園からつまみ出される頃に外れてるよ」

あの人の言う通りだとしたら、今使った魔法は相手の魔法を封じるもの。これじゃあ、グリムもさっきみたいに暴れられない。

「いや〜、相変わらず素晴らしいですね。どんな魔法でも封じてしまう、リドルさんのユニーク魔法。絶対に欲しい……じゃなくて。僕なら絶対にかけられたくありません」

ゆにーく魔法？
えっと、ユニークは独特で他と異なるっていう意味だから……なんだ？？

「どうにかしてください！貴方の使い魔でしょう！？しっかり躾を…………」

「へ？私のじゃないですけど」

「え？貴方のじゃない？」

「もし飼ってたとしても、私は飼い主を丸焼きにするような躾はしません！」

ちゃんと擦り寄ってくれるように躾します！！！
そう言い、学園長の言葉を否定した。飼い主を丸焼きなんてシャレにならない。こっちは死にかけたんだから！

「……そ、そうでしたっけ？ごほん！では、学園外に放り出しておきましょう。鍋にしたりはしません。私、優しいので。誰かお願いします」

学園長がそう言うと、グリムは他の教師らしき人の手によって追い出されようとされている。

「ぎにゃー！離すんだゾ！」

ジタバタと暴れながら抵抗するも、今のグリムは魔法が使えない。ただのね……う゛うん、生き物だ。

「オレ様は……絶対、絶対！大魔法士になってやるんだゾー……！」

その叫びは扉が閉められたことによって、掠れて聞こえた。

なんであんなに必死なのかな…ちょっと可哀想かも……。