空が晴れたら 2 (ページ9)

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Sky 52 ページ9

Youside

「あっ、この呼び方はまずかったかな…？」

そう言って少し困ったように俯くのは、私の知ってる剛典君だった。

『全然！全然まずくないです！』

そう言うとそっかそっかと頭を撫でてくれた。

剛典「実はAに話したいことがあって…今日の放課後予定がないならこの前補習した空き教室に来て欲しい。」

『はい、行きます！絶対行きます！』

食い気味に返事をする私を見て少し驚いた後に「待ってるな」と真面目な顔で言った後に授業に間に合わない！と慌てている姿がちょっと面白かった。

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涼太side

預けられたプリントをとりあえず皆に配って、亜嵐君に話しかける。

涼太「これ、俺が言っていいのか分かんないんだけどさ…」

亜嵐「？…なになに？」

涼太「藤本さん、岩田先生に名前呼びされてた」

そう伝えると亜嵐君の顔がみるみるうちに暗くなっていく。

前々から岩田先生と藤本さんなんか変な距離感だとは思ってたけど、まさかの名前呼びには俺もびっくりした。

亜嵐「Aちゃん…」

そうやって藤本さんの名前を呟いて窓の外を見つめる亜嵐君に太陽が励ますようにキラキラ輝いていた。