【第1話】粘り強さとしつこさは紙一重 ページ2
「やりー最期の一本残ってた」
「お、まだ一本あるじゃねーか」
店の飲み物売り場
目の前には一本のパックいちごオレ
そのいちごオレに伸びる2つの手
片方は私
もう片方は銀髪で腰に木刀を刺した男
「あれ?お嬢ちゃんもこれ狙い?」
「ええ、好きなんですよいちごオレ」
「奇遇だねぇ俺もなんだよね」
笑いながら喋るが目は笑っておらず手も一向に動かそうとしない
つかコイツやっぱ死んだ魚の目だよね
どんな人生過ごしてんの?大丈夫?
いや私よかマシか
いや何言ってんだ
「俺今日全然糖分取ってなくてさー譲ってくんない?」
「いやいや、レディーファーストというものご存知ですか?こういうのは女の子に譲るものですよ」
「いやいや、腰から刀ぶら下げてオマケに銃までもってる子を女の子って呼ぶには辛いものがあるでしょ」
そう言われ腰から下げている刀と銃を見る
「...それも、そうですね。今回は引き下がりますが次はないですよ」
「あれ見逃してくれんの?」
「今回はです、まぁ絶対どっかで会うんでしょうけど...それまでには思い出してね白夜叉さん」
「お前...」
銀髪の男は何かを言いたそうにしていたが私が刀の柄に手を置いた事で口をつぐんだ
「それじゃ」
そのまま私は店を出た
これで気付かないとなるとやっぱバカって事になるよねーアイツ
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作者名:理夏 | 作成日時:2019年7月7日 14時