無色の詩姫【イナオリ】第五章 (ページ19)

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〇作戦ページ19

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後半開始。イナズマジャパンは野坂の作戦を始める。

稲森とルーサーがボールを挟んで一騎打ちになると、力では一枚上手のルーサーが稲森を弾き飛ばそうとする。その時、ルーサーに倒されそうになった稲森を氷浦が支える。

同じようにベルガモに対し灰崎を不動が支える。

これが野坂の作戦。新戦法、ダブルブロック。

そして、ボールを取ったイナズマジャパンは三人一組で目まぐるしくボールを細かく動かしていく、トライアングルパスを続けてスペインゴールへ切り込んでいく。

目を見張るような連携だった。

野坂と一星考案のダブルアンドトライアングルである。

「［必殺クマゴロシ・斬］！」

「［ザ・ボヨン］」

アツヤのシュートがゴールに向かうが、シュートは完璧に止められてしまう。

アロンソからクラリオにボールが渡る。

その瞬間、クラリオは加速した。イナズマジャパンのダブルブロックはその速度に着いていけなかった。

「速い……！」

「［曲がるダイヤモンドレイ］！」

「［ダイヤモンド」

円堂が腕を振ると、その腕がボールに向かって大きく伸びた。

「アーム］！」

そして伸びたその腕で、クラリオ放ったボールをしっかり受け止める。

その技は、西蔭がFFの決勝戦で見せた［キャスティングアーム］をダイヤモンド化させたものだった。