君の後ろ姿 (ページ31)

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YOU ページ31

そう、逃げているだけ

人が怖い

関わりたくないと思ったあの日

それから私は人を避けてきた

りょーすけくん以外の人を

自分の中で

りょーすけくんは裏切らない

そんな根拠のない自信があった

そして、今、

永瀬廉君にもそんな気持ちを抱きつつある

正直、この高校に入ってから

何人もの人にからまれた

うざい、お願いだから関わらないで

これが私の思いだった

結局みんな私の見た目しか見てない

それに全て自分のため

誰とも関わらない女を落とした

それで自慢したい

みんなそんな感じだった

最初は永瀬廉君もそうだと思った

だから軽く流した

私は彼とは関わらない方がいい

一瞬にしてそう思った

関西弁にあのフレンドリーな性格

そして、バスケの腕前

勉強が得意というところ以外

本当にそっくりだった

だから、思い出したくもなかったことを

嫌でも思い出してしまった

でも彼もりょーすけくんと同じだった

さっきの話で最初は見た目？雰囲気？に

興味を持ったって言ってた

でも、彼は私の内面を

知ろうとしてくれたのには間違いない

少し強引だったけど

話してみるとやっぱり悪い人ではないと思った

話した理由は

大切なりょーすけくんを守るためだったけどね

でも、私もそろそろ

りょーすけくん離れしないと

りょーすけくんはあー言ってくれてるけど、

これ以上って迷惑かけられないなーって

思い始めてたところだったから

丁度よかったのかもなんて思ったりもして

永瀬廉くんを信じてみてもいいのかな？

この人が、

私に、

変わるチャンス、

忘れるチャンス、

一歩踏み出すチャンスを

くれたのかな？

もう、いっそのこと永瀬廉くんを信じてみよう

話してみようかな、、、