【刀剣乱舞】教えてください藤色の恋を。 (ページ4)

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あの後、
少し話して薬研君の携帯が鳴り、少しの間携帯を耳にあて

薬研「すまんな、A。俺っちそろそろ帰らないと。良かったらまたここで会おうや。」

と言い、じゃあな。と笑顔でその場を去っていった。

また彼に会えるんだ。
確信という訳では無いけれど、また会おうとお世辞でも言ってくれたのがとても嬉しかった。
まだ来て間も無い私にとっては、そう思ってしまうのも無理はないと思う。

少し、楽しみだった。

そして現在、引っ越しして3日目。
家の段ボールもほとんど無くなり、引っ越しもひと段落した今日は、高校の入学式である。
なんとタイムリーな。
母達は、「とりあえず今日までにあらかた終わってよかった」と安堵していた。

朝食を食べ終え、鏡の前で最終確認して家を出た。

『行ってきます』

母達「行ってらっしゃい」

2人とも共働きだが、明日までお休みらしい。
なので2人で見送ってくれた。

ルンルンで家を出て通学路に出る。
桜の花が舞っていてとても綺麗だった。

『ふふふっ！桜の雨だー！なんちゃって。』

1人でそうはしゃいでいると、聞き覚えのある声がした。

薬研「あれ？Aじゃないか！」

振り向くとそこには薬研君と見知らぬ2人が並んで歩いていた。

？？「えっ！？ちょっと薬研！だぁれ？この可愛い子は！！」

？？「見た事ない奴だな？知り合いか？」

1人は桃色がかったロングヘアの女の子で、もう1人は黒髪のいかにもスポーツ万能です！って感じの男の子だ。

薬研「実は昨日知り合ってな」

？？「えぇっ！？昨日！？」

？？「知り合ったばっかなんだな…。驚いたな。」

薬研「俺っちもまさか同じ学校とは思わなかったぜ」

ん？確かに、よく見れば女の子の方が同じ制服だ。

『ええっ！？本当だ…！』

？？「あぁっ！分かった！！いつもの公園の奥に居た時でしょ！！だって昨日、家で本読んでたと思ったらいつの間にか家に居なかったもん！！何処にいるのか電話したら【藤棚の所】って言ってたもん！！」

薬研「そうそう、その時に知り合ったんだ」

？？「出鼻を挫くようで悪いが、そろそろ歩かないと遅刻するぞ？」

乱「わぁっ！ほんとだ！！良かったらキミも一緒に行こーよ！！僕は乱！乱って呼んで！」

厚「俺は厚！好きに呼んでくれ」

2人とも笑顔でそう言ってくれた。
お優しい方々だ…。

『私はAです！よろしくお願いします！』

薬研「よし、じゃあ行くか」

3日目に、お友達(？)がまた増えました！
しかも2人も！