康一くんを愛し隊 (ページ9)

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引越し当日の大騒ぎ 5 ページ9

「………何故、君は僕をそんなに止めようとするんだい？僕は君に関係ない、赤の他人だ。
どこに助ける義理がある。」

かれこれ説得しようと何回も先生に問いかけたが、先生は納得してくれないままだった。
そして等々、先生に逆に問いかけられてしまった。

先生は僕を真っ直ぐ見つめて、"正直に言え"と言わんばかりに僕には伝わった。

そんな先生の真っ直ぐな目に、僕は本心を言わずにはいられなかった。

『……僕はっ…この人生、誰からも頼りにされず目立たないようにしてきて……
……だけど"康一くん"を見てから、僕がどれだけ愚かな判断をしてきたのか…分かったんです。
なので…"康一くん"の助けになることなら、僕も何かしたいなって、そう思ったから。
そう、思ったから、貴方を助けたんです。』

「……長文お疲れ様なこった…………で、本心は？」

先生が僕の事をビシｯと指を指すと.

『だって……だって普通あんなめちゃくちゃカッコいい子が僕の事を気にかけてくれたんですよ!?!?!?
あんな薔薇が舞っているような美青年ショタが!!!!!!!! 僕のことをｯｯｯｯ!!!!!!!!!!!!
そりゃあ助けに行きたくなりますって!!!!!!!!!!しかも最後までカッコいいし!!!!!!!!!!
はァーーーーーーもうほんｯｯと!!!!!!!!僕は彼に敬意を表したいですよホント!!!!貢ぎたい!!!!!!

………………あっ。』

やってしまった。

僕の昔っから悪い癖がコレだ。
他人の流れに任せるとすぐコレになって人が自分から離れていってしまう。

実は自分は物心がつくころ、れっきとした"ショタコン"になっていた…。
それから、すぐ話が"小学生"や"アニメのショタキャラ"になるとすぐなってしまう。
僕はそれで目立たないように生きていた。

それが今回も同じ結果になった。
いや、……なってしまった……！！！！

『………あっえっと……その……今のは……違うっていうか……えと……』

僕はもうパニック状態で、後の自体が目に見えていた。
"僕を冷たい目でじっっと見て、僕から離れていく先生"という状態が。

先生は僕の事を目をまんまるにして見ていた。

ダメだ……この後の事態が目に見えるっ…………。
そう後悔していた時。

先生は、大きく息を吸い込んで、言った。

それは、僕の想像をはるかに超えた答えだった。