【twst】共に生きることを［1］

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レイスは目の前で真っ赤に染まっている。




レイス ｢最期だからと……無礼をお許しください……｣



『いや……嫌よ、レイス！』



レイス｢私は呪われた娘です。ある時、魔女から呪いをかけられ仲の良い周囲を呪ってしまう。

だから貴方の友人にはなれなかった｣




…………呪われた？




『……だから私の言葉を拒んできたのね』




目の光が徐々に失くなっていくレイス。




レイス ｢呪われて何も出来ない私に、貴方は良く接して下さいました。

私……実は怖かったんです。王族はプライドの高い人ばかりと思っておりました。



けれど、貴方は違った。私は大変素晴らしいお方の従者となれたことを光栄に思います｣




急いで城の者に伝達魔法を送ったけど、レイスはもう間に合わない。


これが最期…………




『レイス……私も貴方のような姿も心も美しい人に出会えて良かった。


たとえ、貴方が呪われていたとしても貴方は本当に美しい人です』



レイス ｢A様、最期に一つ良いですか？｣



『なぁに。レイス』



レイス「私の名前……本当の名を呼んでほしいのです」



『……良いよ。いくらでも呼んであげる』





視界がぼやけて見えない。


最期くらいしっかりと目に焼き付けたいのに……




レイス「私の本当の名は…………巴と申します」



『巴……巴、良い名前だね』



巴「A様、何年時が過ぎようと私は、貴方のことをお慕いしております(愛しております)」



『──うん』









私も貴方のことを愛してる









『────レイスっ……巴ｯｯ』







その日、城下町の片隅で、従者の亡骸を抱いて泣きじゃくる王女の姿があった。




この事件を機に白銀国は国を閉じ、外部との交流を拒んだという。




この事件は白銀国で、【王女、従者襲撃事件】として今なお、国民の間で語り続かれている。




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