【twst】共に生きることを［1］

転生 ページ4

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あの日はいつもと変わらず、何の変哲も無い一日の始まりのはずだった。



私は何者かに包丁を腹に刺され、あの世界を去った。





そして、この世界──ツイステッドワンダーランドに生を受けてから、早くも６年。





私の身分は王族だった。


白銀国という、自然豊かで冬の寒さが厳しい国の第一子として生まれた。




母親の名をノエル。種族は氷の精霊。


父親の名をカルロス。種族は人魚。




母親がこの国の王女で、父親が珊瑚の国の王子。




政略結婚だったらしいけど、仲は良好のようで安心。





『お母様、レイスにまた断られてしまったの』



母親「ふふっ、また？ レイスは随分とガードが固いのね」



『従者と主は友達にはなれないのね…………

もしかしたら、私の事が嫌いなのかもしれない』



母親「そんなこと無いわ。私の友人、アンナ侯爵夫人も元は従者だったのよ」



『……そうだったの？』



母親「そうよ。レイスは多分貴方の事を嫌ってなどいないわ。

嫌いな人に毎年誕生日プレゼントなんて贈らないでしょ？」



『そうかな……？』





レイスとは、4年前にお母様の従者の養子としてこの城に入ってきた女の子。



黒髪黒目のセミロング。東洋の出身らしい。



日本人に似た容姿が気に入り、私の従者として配属するようになった。




『毎日、友人になって』と声をかけても、「私は貴方に相応しくない」と断られてしまう。




しかし、私は特に気にしていなかった。



諦めは早い方だけど、彼女だけは諦めきれない。





この生活は私が10歳になるまで続いた。





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