． ページ8
伊吹「だー！！何コイツ？！
きゅるっきゅるっ過ぎなんだけど！」
「ねぇ志摩さん、これもしかして褒めてるんですかね？」
志摩「あぁ褒めてる、褒めてる」
伊吹のテンションについていけずに志摩さんに確認をとる。
伊吹「志摩ちゃんなんでこんなの見て普通なの？！
えっ、ちょっと待って俺にだけこんなにきゅるっとして見えてんの？？！」
さっきとは打って変わってキャッキャしている伊吹。
「怖…情緒不安定なの？」
伊吹「なんでだよっ！」
「志摩さん…私、ちょっと伊吹が怖いです」
志摩「俺もちょっと気をつけた方がいいと思う」
もう面倒になってぎゃんぎゃん言う伊吹は放って置くことにした。
事件が起きているなら時間は無い。
「行ってきます、」
志摩「あぁ、気をつけてな」
「はい」
志摩さんが出した拳に自分のもぶつける。
伊吹「…無茶すんなよ」
「誰が言ってんの。笑」
正気に戻った伊吹が出した拳にも仕方ないからぶつけた。
メロンパン号から降りて銀行へ向かう。
中からは物音が無く、やはり異常な空気を感じる。
「A、これより現状確認の為入ります」
銀行のドアの前まで来た。
「ここから中の様子は見えません」
閉められているかと思ったが、意外にも自動ドアが開く。
「ドア開きました」
ゴン！ゴン！
〜、〜、！！！
「話し声と物音がします」
あちらから姿が見えないように注意を払って覗き込む。
？「早くこれに金入れろ！」
？「ひっ、ひっ…っ、はい…っ」
いた。
「犯人は1人、中には3人程の客と行員らしき人物が5人です。
武器は…改造銃のようなものを持っています」
志摩「わかった、隊長に連絡しとくからその間に戻って来い」
私の報告に志摩さんが答える。
3人の客の中にはお腹の大きな妊婦さんがいる。
彼女を落ち着かせるように背中をさすってくれている老夫婦。
あの人達を置いて自分だけ帰るわけにもいかない。
犯人が1人だけなら…なんとかなる。
「そういう訳にもいかなくなりました」
志摩「A？」
「志摩さん、客は妊婦と老夫婦です。
いつ誰がどうなるか分かりませんので、救急車の準備もお願いします」
志摩「Aっ、」
「伊吹みたいなことしちゃってごめんなさい。
後からお説教は聞きますから今は見逃してくださいね」
志摩さんが私を止めようと名前を呼ぶ。
その声を遮るように話し出す伊吹。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 382人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
結城(プロフ) - nartosasuke1010さん» コメントありがとうございます！コメントで感想頂けると本当嬉しいです(^^)続編の予定はありませんでしたが、楽しんでもらえるならちょっとお話考えてみようと思います(^^) (2021年4月3日 21時) (
レス) id: 3f7c57052f (このIDを非表示/違反報告)
nartosasuke1010(プロフ) - 面白かったです！続編と志摩落ち見たいです！ (2021年4月3日 12時) (レス) id: d944f1cd48 (このIDを非表示/違反報告)
結城(プロフ) - ちひろさん» コメントありがとうございます！わっ、本当ですね！言われるまで気づきませんでした笑 どんなことでも嬉しいです(^^) (2020年11月24日 19時) (レス) id: 3f7c57052f (このIDを非表示/違反報告)
ちひろ(プロフ) - 突然すみません…笑 KYボーイが完全にKY（ここのえ、よひと）かと思いました笑笑 すっごいくだらないことですみません笑笑 (2020年11月18日 0時) (レス) id: ce22831506 (このIDを非表示/違反報告)
結城(プロフ) - 飴さん» はじめまして、コメントありがとうございます！修正させてもらいます(^^) (2020年10月4日 8時) (レス) id: 3f7c57052f (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：結城 | 作成日時：2020年9月15日 16時
