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トイレに立ったフリをしてミヤモトに近付く。
その為のきっかけはため息。
志摩「はぁ…」
ミヤモト「…どうかしました？」
かかった。
志摩「あぁ、すみません」
ミヤモト「大丈夫ですよ、気にしないでください。
…悩み事ですか？」
志摩「初対面の方に言うのも変ですけど、
最近彼女とあんまり上手くいってなくて…」
ニヤリと緩む口元を見逃さない。
かかった。
ミヤモト「へぇ？……これ、良かったらどうぞ？」
志摩「これ、は？」
ミヤモト「気分が良くなるクスリですよ」
志摩「それって…」
ミヤモト「まぁ、また欲しくなったらここに」
カサっと置かれたメモ。おそらく携帯の番号。
それを受け取るとミヤモトは何事もなかったようにトイレを出た。
戻ってきた志摩さんの様子を見て、上手く接触したのだと察した。
「かずくん、大丈夫？」
志摩「あぁ、問題ない」
「…これからどうします？」
志摩「んー、他の客に配る前に捕まえたいが、
「あぁ、じゃあ私がヤツの相手しときますね」
志摩「あぁ、頼んだ」
やっぱり志摩さんは話が早い。
伊吹だったら一人で見張るなんて絶対拒否ってた。
過保護というか…なんというか。
志摩「じゃあ、俺は先行くわ」
「うん、またね。かずくん」
バイバイと手を振って志摩さんが出て行った。
スマホを取り出して暇を潰す。
ミヤモトが出るなら伊吹達が尾行するから私はここでミヤモトを見張れば良いだけ。
ミヤモト「彼氏帰ったの？」
「誰？(知ってるけど)」
ミヤモト「僕はミヤモト。キミ名前は？」
「…A」
ミヤモト「Aちゃん、彼氏は？」
「仕事があるみたいで帰っちゃった」
ミヤモト「へぇ…。ね、僕と飲まない？」
「えぇー？こんな明るい時間から？
どーしよっかなぁー」
バサッとミヤモトが持っていた上着が落ちる。
仕方なくそれを拾って渡すと胡散臭い笑顔で私を見た。
ミヤモト「まだコーヒーも残ってるし、流石にダメかな？」
「まぁ一杯だけなら良いよ？」
そう言って残っていたコーヒーを飲み干した。
志摩「A、A…っ、」
「ん……うぅん…、」
志摩「A…、俺が分かる？」
「…かず、くん？…ここは？」
目を覚ましたAは記憶が混乱しているのか俺のことをかずくんと呼んだ。
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結城(プロフ) - nartosasuke1010さん» コメントありがとうございます！コメントで感想頂けると本当嬉しいです(^^)続編の予定はありませんでしたが、楽しんでもらえるならちょっとお話考えてみようと思います(^^) (2021年4月3日 21時) (
レス) id: 3f7c57052f (このIDを非表示/違反報告)
nartosasuke1010(プロフ) - 面白かったです！続編と志摩落ち見たいです！ (2021年4月3日 12時) (レス) id: d944f1cd48 (このIDを非表示/違反報告)
結城(プロフ) - ちひろさん» コメントありがとうございます！わっ、本当ですね！言われるまで気づきませんでした笑 どんなことでも嬉しいです(^^) (2020年11月24日 19時) (レス) id: 3f7c57052f (このIDを非表示/違反報告)
ちひろ(プロフ) - 突然すみません…笑 KYボーイが完全にKY（ここのえ、よひと）かと思いました笑笑 すっごいくだらないことですみません笑笑 (2020年11月18日 0時) (レス) id: ce22831506 (このIDを非表示/違反報告)
結城(プロフ) - 飴さん» はじめまして、コメントありがとうございます！修正させてもらいます(^^) (2020年10月4日 8時) (レス) id: 3f7c57052f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：結城 | 作成日時：2020年9月15日 16時
