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アイスを三人で食べながらいろいろと話した。


中学のときのこと、ポジションのこと、他愛のないことばかりだったけどその中でA先生はこんなことを言った。

「私は全然すごい人じゃない」

なぜかこの言葉だけ強烈に覚えている。

たしか皆と同じ目線で頑張るといった感じのことを言ってくれたのだと思う。


そのあとA先生は予定表を持ってくると言って一度職員室に戻ってしまい、Y先生と二人きりになってしまった。

気まずい。

なんとなく私の気持ちを察したのかY先生はこんな話をしてくれた。

「うちは5年前くらいは強豪だった。だけど顧問の先生が変わって息が合わなくてだんだん落ちちゃったんだけどね。だけど今年A先生が来てくれたから可能性はあるよ。新任だから5年間は絶対にいるから頑張ってください」

Y先生はすごく真剣で、その言葉はすごく大事なものな気がして私はしっかりと頷いた。


「はい、予定表」

戻ってきたA先生は予定表を手渡そうとして、なにか思い出したかのように一度引っ込めた。

鉛筆をペンたてからとってなにか書き込んでいる。

「私の名前ね」

今度こそ受け取った予定表には「保健体育科 (A先生のフルネーム)」と書かれていた。

「そろそろ帰らなきゃだよね」

A先生はそう言って立ち上がってつられて私も立ち上がる。

「ありがとうございました」

A先生がドアを開けてくれて廊下に出てからそう言いペコッとお辞儀して社会科準備室をあとにした。



そういえばなんで怖くなかったんだろ…。

帰り道にふと疑問に思った。

いつもは初対面の人が怖くてしかたがないはずなのに。

不思議に思いながらも気分が悪いわけではなかったので足取り軽く家へ向かった。

・→←・(チキン注意)



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設定タグ:バイセクシャル , 私事 , オリジナル   
作品ジャンル:恋愛, オリジナル作品
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アレン - 蒼井飛鳥さん» コメントありがとうございます。面白いって思っていただけて嬉しいです!なかなか更新が出来ない状態ですが、これからもよろしくお願いします。 (2018年3月17日 8時) (レス) id: 418e54c30c (このIDを非表示/違反報告)
蒼井飛鳥(プロフ) - コメント失礼します。私もバイで、同じような方がいるかと占ツクを彷徨っていたらこの作品に出会いました。とてもわかりやすくて、こんなこと言ったら何ですが面白かったです。応援しています! (2018年3月14日 6時) (レス) id: c15e0519de (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:アレン | 作成日時:2018年1月17日 7時

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