関係 ページ7
【フェンリル=ヴィトニル・スマザードメイト】
「スマザードメイト」→「フェンリル」
中等部の頃。夜も更けて人も減っていた時に、図書館を訪れるとそこには一人の男子生徒が。どうやら同じ問題で躓いているようで、それを見かねて声を掛けてしまう。そこから、図書館で勉強を教えてやるようになる。このころはまだ友人関係。
恋人関係に発展したのはフランが高等部三年の冬。
ある日迷子の子供を見つけるフラン。随分と寒そうな少年は貧しい身なりをしていて、それは幼き日の彼に重なって見えた。震える少年を見かねてマフラーを貸してやったのだが、そうすると本人の方が風邪気味に。
そんな時運良く通りかかったフェンリルによって少年は親を見つけ暖かい飲み物を貰えたわけだが……猫舌だったり子供に甘かったりする彼を見てフェンリルの中の孤高の天才であったフランのイメージは駄々崩れに。そこから二人に接点ができ、しばらくしてフランから告白して恋仲関係に発展。
名前に関してはフェンリルは名前を呼ばれたいから、というのが本心だったが、素直に伝えることもできず「兄弟との差別化のため」という理由でフェンリル呼びを提案。その後自分だけ名前呼びは納得いかないとフェンリルからもフラン呼びをしてもらうことに。
別れたのはフランが高等部卒業後。「待っている」という言葉に反して別の人と並んで仲が良さそうに歩いていたフラン。それを見て浮かぶのは「浮気」の二文字(ただのフェンリルの早とちりである)。近衛兵に入れ違いで入ったことは知っていたものの、拗れたままなので会いに行くことはなかった。が、たまたま職場でフランの浮気性はフェンリルと別れてからで、彼と付き合っていた当時は浮気などしたことがないと言う話をフェンリルが耳にしたことから謝罪を受け、現在は普通の友人関係となっている。
「その……なんだ。小生は不器用故にこんな風にしか言えんが。……いつもこうして小生と居てくれるのが、例えようもないほどに嬉しくて……お前が好きだ。……嫌なら断ってくれて構わない」
「お前がそう思うなら……そうかもしれんな。……小生はお前を見ていなかったのだろうか。……好きになって悪かった。もう顔も見たくなかろう?あとは好きにしろ」
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