此処はアルム地方本編 (ページ36)

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有給ページ36

司令した方はそれはもう頭が可笑しいのではないだろうか。

下っ端のみに任務を遂行させようとなんて、どんだけ人不足なんだよっつーの…。

マカロニ「ボス、マカロニです。新機械設置の件で参りました。」

ファイル下部のMakaroniという金文字をなぞって私の拾い主ことイーヴィル団ボスのグリッド様の部屋をノックすると、

その丁度五秒後くらいに「入れ」という声が聞こえて扉が開かれた。

ドア開けてる人ご苦労様ー。

とりあえずその人を横目でチラッ見てからボスに視線を移し一礼しておく。

今回はアゲインタワーとは全くの別もん。エアコンのことだから。

マカロニ「全室エアコン取り付けのための取引が出来ましたのでその会議内容のメモを提出させていただきます。」

グリッド「わかった。くれぐれも体調管理には気を付けろよ。」

ボスは私に微笑みかけた…と思う。睨んでたらとっても怖い！！とても！！！！！

そんな彼に私は「お気遣い有難う御座います。ボスこそお気を付けて。」と言って背を向けた。

はー！！やっぱり緊張感やべえええええ！！！！！！

廊下を早歩きで歩けば自分の幹部室に一瞬で着く。さて、忘れてたけど明日は休日！！

どこに行こうか首を捻らせ考えているともう８時。労働基準法？知らないよここブラックだから。

一応退社の時間なので帰らせていただく。

荷物を纏めてアジト？を出る。アジトで合っているのかは知らないけど。

ちなみに私の家はシホウシティにある。

そう、さっきアゲインタワーが壊れたとこ。
そう、大都市の家賃高い系高層マンション。

忘年会のビンゴで貰ったけどくｯｯｯｯｯそ高かった。

と、そこで地下鉄に乗っている私のお腹が盛大な音を奏でる。まじかよ。

流石に恥ずかしいので座席を移動した。

そろそろ夕飯の時間か。とりあえず、シホウシティの有名レストランを検索して一番上に出てきたお店を三十分後に予約…

すると、端末には予約完了という文字が浮かび上がっていた

…え、あ、出来たっ!?

普段は人気すぎて出来ないのに！！！！

幸せを噛み締めていると、そこで鉄道は止まった。

【ただいま～シホウシティ～、シホウシティ～。】

ピンポーンという軽快な音と同時に扉が開く。私はタクシーを呼んでレストランへ向かった。