此処はアルム地方本編 (ページ21)

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がっしゃーんという音ページ21

何だか凄いなあと感じつつ、丁度最上階で体が止まる。

また、それと同時に浮遊感も止まった。

そして…

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がっしゃーんという音と供に、耐久性があるはずのガラスを蹴り割って入る。

ライルとライア、それからソラにラムが驚いたように目を見開いた。

ガラシャ「あっれれれ～、大変なことがあるって聞いて来たけどもしかしてわざとかな～？？？あとついでにガラスの破片ぶっ刺さってない？大丈夫～？」

ライア「…っ！もう三枚目ですよ？皆して窓から入ってこないでください！」

三枚目という単語に首を傾げ、辺りを見回すと、確かに自分が割った他にニ枚割れていた。

ソラ「ら、ライア、どーどー…(ライア「俺はドードーではありません！！！！」…駄目だこりゃ…」

いつもと変わらないテンションに思わず笑みが溢れた。

ガラシャ「ぼくが割った分だったら1.5倍の値段で弁償するから許してよぉ！」

これはほんとに弁償する。片付けと窓代以外は払わないししないけど。

ライア「それなら良いでしょう…。ところで、その話し方気色が悪いので辞めてもらえませんか？」

ガラシャ「はいはい、わかったわかった～。」

知り合いを介して入手した煙草に火をつけると数名がゴホゴホと噎せた。

出来る限り窓に近寄って外の景色を見ると、向かいのビルから禍々しい色をしたシャドーボールが飛んでくる。

ガラシャ「ネイティオ、サイコキネシスで打ち返す。ついでに盗聴器でも付けたって。」

俺はそれをネイティオに盗聴器と一緒に打ち返してもらうと、下から沢山の足音が上へ来るのに気が付いた。

因みに盗聴器は十六歳の弟が心配で付けた小型チップの予備。俺って優しくね？

なんてことはさておき。スマホから音声が聞こえてきた…さっきの盗聴器からだ。

【やっべ、また間違えた！まだ5人しかいねえじゃん！！！】

【まじかよ！！やべえ！！グリット様にクビにされるぅ…！！叱られるなんかじゃ済まねえし！！】

ライル「また間違えたのかよ！！」

また、というのが気になるが、それは置いておこう。

ガラシャ「さっきアゲインタワーの二階下くらいから凄い足音が聞こえたけど、イーヴィル団が一気に攻めてきたっぽいな。包囲してたやつだと仮定してざっと十五人？少なく思えるけど結構いるな。」