Those who create the future 参～誇り高き未来へ～

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１０３ﾍﾟｰｼﾞ優しい声ページ1

――――――いいよ……この先……滅びが待っていようと……もういい……運命は変えられない……でも、最期まで抗ってみせるよ……

固く誓う決意

もう何も恐れない

そうだ、今まで屍生人と闘ってきたじゃあないか

戦いは怖くない

でも、出来れば死にたくはない

『出来れば死にたくはない。でも、それが運命なんでしょ？死にには行かないけど、それなりに頑張らせてもらうわ……』

じっと見つめる瞳

綺麗な目をしやがる……

「ふ……ふふ…………死にたく……ないだろう？死の運命から逃れられないさ………未来から過去の出来事を上書きするぐらいでなけりゃ………ごはっ…………」

スペランツァが突き刺した槍を引っこ抜く

「…………次貴様と会う時は、もっと真っ当な人間であってくれるよう祈ってやる……互いにな……」

エメラルドグリーンに戻ったその瞳はアンドレアをじっと睨んだ

「……………クソが…………やかましい…………オレは………………っ………」

何かを言おうとしたアンドレアだったが、そのまま何も言わなくなった

『………運命の奴隷……人は皆運命の奴隷よ。それをいかに終わりまで己の満足のいくよう過ごすのか………私は………このままでいいわ。覚悟は出来てる………DIOは、私利私欲のために動いてるんだから……………波紋ぶちかましてぶっ飛ばしてやるっ』

ﾎﾟﾝｯ

『！』

スペランツァがAの頭を優しくたたく

「………A。すまなかった……本当に……本当に……ごめん……」

ぎゅっと抱きしめた

『………にい……さん…………っ』

ああ……いつぶりだろう…………こんなに優しい兄さんの声を聞くのは

あの時から変わらない、優しい兄さんだ

「さぁ、戻ろうか………ジョースターたちもDIOの館を探しているのだろう……」

「！それなんだが、スペランツァ……アンタは知らないのか？」

そりゃそうだ。彼はDIOの腹心だった。知らぬはずがない

「………知らない。アイツがカイロのどこかに館を構える手前までは確かに共にいたが………途中でオレは離脱してな………」

スペランツァ自身の中で葛藤があった

自分のやっていることは正しいものなのかと

「…………まあ、離れて正解だったってとこだな」

『そうだねシーザー。本当にありがとう。これもシーザーのおかげだよ』

「フン………Aに怪我させちまったがな」

と、地面に転がる再起不能の人物を見下ろす

『さて、行こう皆のとこに！』